塔本シスコ展のチケットを買おうと、

売り場はどこだろうね?、とか、

お財布出さなきゃ!、とか、

友人とワチャワチャやっていたら



急に目の前に妖精おとめ座のような女性が現れて。


「チケット持っていないの?

もしまだなら、よかったらこれ使って?ニコニコ

と、チケットをくださったのです。



華奢なお姿に、小さなお背。

サラサラな髪に、意志のある力強く輝く目。

民族衣装のような、ヒッピーファッションのような、女性の雰囲気にぴったりの洋服を着ていらして。

全てが相まって、妖精のように見える方でした。



びっくりして、

「え…!頂いていいんですか?びっくり

わ〜!でも今、お礼に交換して渡せるものが何もない!

どうしよう、何か無いかな!」 

と、あたふたしていたら、


妖精さんは、

「いいの!いいの!気にしないでこのままもらってくれる?ウインク

私も優待券としてもらったものなの。

渡そうと思っていた人は来れなくなっちゃったし、

明日で会期が終わっちゃうから、

このまま使わずに持っていても、もったいないし!

誰か使ってくれる人がいるかもしれないと思って、敢えて持って来たチケットだから!ね?」


と言って、

私達にチケットを手渡すと、

笑顔で颯爽と塔本シスコ展の入口へ入っていかれました。



「頂きます!ありがとうございます!」

とお礼を言ったあとも、


しばし呆然とする私宇宙人と友人セキセイインコ黄は、


宇宙人「何?妖精?妖精なの…!?」


セキセイインコ黄「だって急に現れたよね!?

ここの周り、全く誰もいなかったのに、気づいたら目の前にいたよね!?」


…本当に入口近辺、人っ子一人いなかったのです…


宇宙人「 きっと妖精さん、入口に入る時に、それに私達のチケットを買ってない声が聞こえて、戻ってきてくれたんだよね!?

なんて優しいんだー!

それに私達、駅から来るだけでも、どっちの方向へ行くのか迷ったり、

巨大オブジェの写真を撮るにも、人があんまり写らないように待ったり、

色んなところで立ち止まって、

ここに来るのに、あと1分でも前後してたら、妖精とは会えなかったよね!

妖精さんの優しさと、タイムリーさにびっくりだね!」


セキセイインコ黄「ねぇ!本当に優しいよね!戻ってきて声をかけてくれるなんて!

ほんと、全部のタイミングが合ったんだねぇ。びっくりだね!」


宇宙人セキセイインコ黄「私達も、いつか優待券が余ってるなんてことがあったら、妖精さんのようなことを他の人にしたいよね!」

等々、

興奮して何度も同じようなセリフをワーワー言い合って、

気持ちの昂りが落ち着いてから、塔本シスコ展の入口に向かいました照れ