今、全仏オープンテニスの熱い戦いが行われています。
昨日の中断から二日がかりのナダルとシュワルツマンの順々決勝は、「クレイキング」ナダルの勝利で決着がついた。
スコアは4-6、6-3、6-2、6-2でナダルの優勢にみえます。
が、その内容は素晴らしいものがあった。
このまま、いつまでも二人の試合を見続けたいと思うものでした。
シュワルツマンは世界のトップ100のプレイヤーのなかで、一番小柄で170センチしかないのですが、昨日の1回目の雨による中断までは、こんな選手がいたのかと思うくらい、シュワルツマンが優勢でした。
もし、この中断がなければ、勝っていたのではないかと思います。
コートの右端から左端まで、ボールを追いかけ、追いつき、打ち返すタイミングを変化させ、ナダルの返球はネットに掛かったり、アウトになる。
シュワルツマンの動きはまさに、ましら(猿)の如く、どんなボールも拾いつくし、フルスィングで打ち返し、ナダルのミスを引き出すロングラリーを展開していた。
試合は、ブレイク合戦の体で、僕の目にはシュワルツマンが最強のクレイ・キングを打ち負かす姿を想像させた。
しかし、雨による中断後、ナダルはプレイの修正が出来て、本来のテニスを取り戻した。
そして、また2回目の雨による中断が入った。
解説の松岡修造も言っていたが、この中断がシュワルツマンに味方したのなら、テニスの神様は公平だと。
僕も、そう思った。
しかしそうでなかったようです。
中断から、その日はサスペンデッドになり試合は本日に持ち越された。
再開される試合を見るため、夕食後仮眠を摂って、目が覚めたら、試合は進んでおり、ナダルが優勢に試合を運んでいる。
シュワルツマンのテニスが悪いわけではない。昨日よりチョット長かったり、サイドラインから外れる。
僕の目からは、ほんの1センチの狂い程度に見える。
コートを走り回る姿は、猿飛佐助はかくもあらんです。
デュースとアドバンテイジを繰り返し、1ゲームの決着がなかなか付きません。
会場のシュワルツマンを応援する声が多く、まだまだ二人のプレイを見続けたいという雰囲気が伝わってきます。
しかしいつまでも、戦いが続く訳もなく、クレイ・キングの手があがりました。
こんな、凄いテニスは初めてでした。
最近、スポーツの話題はブログにしていませんでしたが、素晴らしい二日がかりの試合を記憶にとどめ、ブログに残します。
体が小さくても、世界のトップで戦えることを証明してくれた。
体格的に劣る、日本のスポーツ選手の励みになったでしょう。
現在の僕は、スポーツどころか、散歩もままならない体ですが、人はそれぞれの個性を光らせて、「みんなちがって、みんないい」です。
病気も個性だと思い、自分らしく生きて行きたいと思うのでした。