小学6年のとき、学校からの映画鑑賞で「サウンド・オブ・ミュージック」を
観にいった。
すばらしい映画で、初めてみたミュージカルに感動した。
最近もブルーレイで見直したが、時代を超えてすばらしさは変わらないと感じた。

小学生の時の映画鑑賞会で上映が始まる前に、その映画館での次回の予告編が上映された。
その予告編は「007 サンダーボール作戦」
これまで、年に2回くらい母にお願いして連れていって貰って観た映画は、
東宝の怪獣映画や東映のアニメが殆どで、
父には黒沢の椿三十郎や天国と地獄、洋画ではチャールトン・ヘストンのエル・シド、
ジョン・ウェインの「ハタリ」等を大人の趣味に連れられて、観た記憶がある。

学校の映画鑑賞で観た予告編は、これまで観た映画とは雰囲気が全く違っていた。
予告編だから、その映画の特徴を凝縮して宣伝している。
スリル、サスペンス、暴力、お色気をスピード感溢れるカットと切替によって
アピールしてきます。

私の頭の中は「酒、タバコ、車、ハダカ・・ハダカ・・ハダカ」
不良の匂いがプンプン。ませた小学生です。
その予告編が、気になって、気になってしかたがなかった。
後日、「007 サンダーボール作戦」が公開されたとき、母に頼んで、
連れて行って貰った。

当時、大変な人気の映画ですごい行列、何時間も待ってやっと観ることができた。
予告編以上に面白くて、面白くて・・・・・・・以後何度の観ることになる。
それから59になる今でも、虜にしている「007」との付き合いが始まり、
青臭い青春の入口だったのです。
勘違いと、妄想の時代の、始まり始まり。