小平市にある三菱電機ビルソリューションズ(株)の教育センター体育館で開催された絵画展に行ってきました。
手足の自由が奪われ、口や足に筆を取って描いた世界中の画家たちの渾身の作品が並んでいました。
実演コーナーでは古小路浩典さんが口に絵筆をくわえて、油絵の細部を描いていらっしゃいました。
時間をかけて、塗るという作業に打ち込んでいる姿に胸を打たれました。
中学3年の時、器械体操のクラブ活動中に頭から落下して頚椎を損傷。
全身マヒとなり、手足の機能は回復しなかったそうです。
現在はヘルパーさんたちのサポートを受けて、自立した一人暮らしと聞き、ビックリ!
「ウィーンの街並み」
「猫」
上の2点は古小路さんの作品です。
仔猫の手足と表情が愛らしくて、古小路さんの慈しみを感じました。
「Victory] 梅宮敏明 埼玉県
19歳の時に交通事故で脊椎を損傷 口で描く
「アルプス春陽」南 栄一 長野県
高校3年の時、柔道の試合で頚椎を損傷 口で描く
小平展特別コーナー ~こだいら万博~
スイス 「海」
クラウス・シュパニ
9歳の時にポリオに罹り、両手両足が完全にマヒ 口で描く
フィンランド 「母子」
リスト・トイバネン
生まれた時から腕がマヒ 足で描く
ポーランド 「オルガ」
ヨランタ・ボレク・ユニコウスカ
進行性の筋ジストロフィーのため、44歳から口で描き始める
カナダ 「冬の夕暮れ」
コディ・トレジェラ
19歳の時に自動車事故に遭い、首から下がマヒ 口で描く
南アフリカ 「午後」
ジャスティス・メイ
18歳の時、飛び込み事故により脊椎を損傷 口で描く
スペイン 「ブドウの収穫」
マニュエル・パレンニョ・リベラ
生後間もなく罹った小児マヒのため、両腕がマヒ 足で描く
他にもアジア、南米など世界中の国から芸術作品が展示されていました。
風景や人物にお国柄が感じられ、見入ってしまいました。
「春」
ウォルフガング・フルビカ アルゼンチン
18歳の時、水泳中の事故で全身マヒ 口で描く
「白バラ」
大井手麻紀 小平市在住の方
脳性小児マヒにより上下肢マヒ 口で描く
地元なので毎回のように優しい作品が展示される
「春聲」
牧野文幸 岡山県
高校2年生の夏、水泳中に頭を強打し全身マヒ 口で描く
「少女とひまわり」
クリストバル・モレノトレド スペイン
生まれつきの筋萎縮症で、両手両足がマヒ 口で描く
1992年、ローマ法王に謁見した際に肖像画を贈った
「自画像」
佐藤拓也 福岡県
生後11ヶ月で脳性マヒと診断される 口で描く
介護され、生かされるだけの人生から脱却したいと描画を学ぶ
「廃船2」
細貝信和 広島県
仮死状態で生まれ、脳性小児マヒと診断された 足で描く
養護学校高等部在学中に油絵とデッサンの基礎を学び、その後個人レッスンを受け才能を伸ばした。
この絵画展のスタートは1992年、「世界障害者絵画展」として開催されましたので、もう30年以上の歴史を持っています。この研修施設の宿泊施設に掲示するため、「世界身体障害芸術家協会」(現在の「口と足で描く芸術家協会」)に所属する画家の作品を購入したのが始まりです。
素晴らしい作品を地域の人々にも見てほしいと、奔走なさったのが担当の社員Tさんでした。
市や教育委員会、社協の後援を依頼したり、メディア関連に連絡したりと初めてのことばかりだったようです。
私も「ほのぼのマイタウン」に記事を掲載したりと、その後もいいおつき合いが続きました。
書がお得意だったので、ほのぼのマイタウンの20周年表紙絵展の折はギャラリー入口の立て看板も書いて下さいました。
この絵画展の礎を築かれたTさんも今はもう故人となられましたが、あの初めて見た時の感動が33年経ても続いているのです。
それが素晴らしい!
私にとってこの絵画展はTさんのシャイな笑顔が甦る時間でもありました。
お読みいただきありがとうございました。


















