2年前から友人と開いている、楽しく老いじたくカフェのメンバー10人で初めての「おでかけ勉強会」を実施しました。

        毎回講師をつとめてくださる行政書士、小原伯夫さんの上智大学グリーフケア研究所の学友が蔵前の厳念寺(ごんねんじ)副住職で、

        小原さんもこのお寺で「老いじたくカフェ」を開いていることから、私たちの訪問が実現しました。


        
        厳念寺は大江戸線蔵前駅から徒歩5分の浄土真宗のお寺です。

        本堂に入ると、私のように信心深くない人間も気持ちが引き締まります。

        6月8日は月例の法話会の日で、ご住職のお経と良寛さんの話がありました。


        「仏」とはインドの言葉では「気づく」という意味だとご住職はおっしゃいました。

        自分の人生で大切なことに気づく・・・仏教はそのことに気づくためのヒントを与えてくれるのだそうです。

        

        「たくほどは 風がもてくる 落ち葉かな」

        良寛さんの草庵を訪れて、長岡藩主から寺の住職として来てくれるよう誘われた時に、それを辞退するために詠んだ良寛さんの返事です。

        「生きていくためには風雨をしのげる小さな草庵があれば、それで良い。寺など持つ必要がない」という気持ちを、藩主の厚意に失礼のないよう

        遠回しに表現したのでは?と思われるとのこと。


        私は昨年話題になった、スーパーボランティア尾畠春夫さんのことを思い出しました。

        子どもが大好きで清貧に生きる、仏教を抜きにすれば尾畠さんの生き方は現代の良寛さんのようだ、と思います。

       
        分かりやすく、温かいご住職の法話に心が洗われるようでした。


        法話会の後は毎回お食事がでるそうで、2階の広い客間に入るとテーブルにお昼が準備されていました。

       
        

        煮物とかおにぎりと想像していた私たちは、ひとりずつのレストランのようなランチにびっくり!

        かぼちゃのコロッケにズッキーニのフライ、トマト、キャベツ添えに、玉子焼き、分葱のぬた、アスパラのごま和え、ホワイトアスパラのポタージュ、

        それに新生姜入りのごはん。食後にはコーヒーにお菓子まで。

        聞くと、この20数人分の食事はご住職の奥様が一人で作られたとか(玉子焼きだけは築地で仕入れたとのこと)。


        洋食に見える献立も肉、魚を使っていない精進料理なのですね。

        すべて美味しくて、心がこもっていて感激、完食しました。

        大根のお漬物の作り方を訊ねたら、奥様がレシピをコピーして皆に配ってくださいました。

        にこにこと笑顔を絶やさず控えめで、すばらしい方です。

        おいとまする際もご住職と奥様、息子さんの副住職が外まで見送ってくださいました。


        

        食事した客間の小さな仏壇には、動物たちのミニチュアが祈っている姿がとても可愛くて。

        副住職に聞くと、ガチャガチャにこのような祈っている動物の人形があるのだそう。

        「同じものが出てくると無駄になるので、ネットでセットになっているのを買ったんですよ(笑)」と。

        ご住職が「仏教はクソ真面目なものではなく、気持ちが楽になるもの」と言われたことに通じる(?)

        と思うのは私だけでしょうか。


        またぜひ、お訪ねしたいご住職一家でした。