市ヶ谷駅から歩いて5分、外堀通りの住友市ヶ谷ビル駐車場横を入って、右折、左折した路地裏のつきあたり。

          見つけたのが古民家ビストロ「燕食堂」。

          市ヶ谷へ行き、夕食はどこにしようとネットで調べたら、ここが評論家山本七平の旧宅だったことを知り、それでは行かねばと決めたのでした。



               
               お店のロゴマークは店長さんの手作り。昨秋9周年を迎えたとか。


               
               山本七平が店主であった「山本書店」をリノベーションした店入口。


          山本七平の著書は昔、ペンネームといわれるイザヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』ぐらいしか読んだことがないのですが、

          私の友人Sさんの娘さん、新井紀子さんが昨秋『AIvs.教科書が読めない子どもたち』で「山本七平賞」を受賞され、その受賞パーティに招待されたことがあります。

          以来、単細胞な私はそれだけで山本七平氏に関心を持つようになった訳です。


          

          スタジオのようなおしゃれな照明に、こだわりの料理が伝わってくるような店内。

            
              
               キッチンには4人位のスタッフがいて、平日夜でも満席でした。


          ワインは厳選した国内のワイン。

          スパークリングワインで乾杯し、夫はその後赤ワインを。

          どちらも超美味、その後サービスされた天然酵母の自家製パンがまたワインと合ってニクイ!


             
              ちょっとかじった後に撮ってしまいごめんなさい。バターも自家製でした。


             
              今日のおすすめ、八丈島の目鯛と千枚漬けのカルパッチョ。この組み合わせも新食感。


             
              この野菜の小皿5種盛り、手が込んでいて繊細で。農家直送の有機、減農薬野菜だそう。
              左上のチーズケーキのように見えるものはカリフラワーのタルト風。


             
              ジャガイモのニョッキ、これ絶品でした。チーズは北海道の農場で手作りする羊と山羊の混合乳を原料にしたもの。
              あまりに美味しくて、パンを追加しチーズをつけて頂きました。



          
          若い女性の店長さんがテーブルに来て、「お隣に山本七平さんの未亡人が住んでいらして、毎日のようにランチにいらっしゃいますよ」と聞いてビックリ。

          
          92才でお元気で、「山本七平賞」授賞式にも出席なさったとのこと。

          おしゃべりが弾み「今度はぜひ友人を連れてきます」と伝えました。


          2階も見て行ってと言われたので、以前は書庫だったという2階へシェフが案内してくれました。



             
              貸し切りでパーティができるシンプルな空間。ランチ時にはこの2階も満席になるそう。


          「始めて5年間はこの場所が知られてなくて、お客さんが来ず苦労しました」と昔はレゲエをやっていたというカッコいいシェフ。

          こんな路地裏にこんなこだわりの、初めて出合うような料理を出せる店を知ってるって自慢できますよ。

          笑顔がステキな店長さんとご夫婦だと知ってまたビックリ。

          お二人の地道な努力が今の盛況になったのでしょうね。

          当然ですね。絶対また来たいというお店ですもの。



             

          帰りにはご夫婦で見送ってくださいました。

          路地を曲がるまで見送ってくださっていました。

          心がほっこりするカップルでした。

     
          ビルに囲まれた谷間のような中に存在する昭和の一軒家。

          山本七平という稀有な評論家が生活した家が、極上の食を提供する店になっていること。



          食と人、新たな出会いに感謝!