10連休も終わる頃の5月5日、岐阜に戻る息子の新車に夫と同乗して、恵那の温泉に泊まり、
翌日は名古屋に1泊し、新幹線で帰ってきました。
5日、下りの中央道は全く混んでいなくて、スイスイでした。
夫がネットで選んでくれた温泉宿がユニークでしたので、紹介しますね。

中央道恵那インターから3分ほど、木々と石の間に見えるただならぬ気配の入口。
「ラジウム」ではなく「ラヂウム」というのが時代を感じさせます。

入口で迎えてくれる石のカエルちゃんがこの旅館のシンボルのようです。

苔むした石灯篭も風情があります。


泊まるのは離れの一軒家、案内される途中に水車や小川の橋がありました。

ここがこの日宿泊する「白鷺亭」、何と風流なこと。

玄関の方から見た門です。

庭に入る枝折戸(しおりど)がまたいい。
わくわくしてきました。


玄関脇には野草が生き生きと、スズランも咲いていました。
高級旅館の手入れが行き届いた、パーフェクトな日本庭園よりこんな野趣に富んだ庭の方が好きです。
(といっても1泊ン万円もする高級旅館には未だ泊まったことがありませんが)
室内は8畳の二間続きと、廊下よりも広い板の間にはバブル時代の名残のようなイスとテーブルが置いてありました。



船底天井、漆喰の壁、ガラスがはめ込まれた障子、洗面台は何とタイル。
テレビとエアコン、ウォシュレット以外は昭和30~40年代にタイムスリップしたかのようでした。
周りは新緑に囲まれ、この上ない静けさの中に時折、鳥の鳴き声が闖入してきました。
温泉は別棟の温泉館へ。
ここも古色蒼然として昭和でしたね。
岩風呂が豪快で、いいお湯。いつまでも温もりがさめませんでした。
石の旅館とも言っていいくらい、巨大な石、美術的な石が配置されています。
夕食も本館の8畳の個室で、3人でゆったりと頂きました。
白鷺亭から本館までも散歩道のようで、楽しいのです。


用意されていたのが、飛騨牛の石焼。
写真からはわかりませんが、この肉、ステーキの厚さがありました。
柔らかい肉質に牛肉の旨み、肉好きの夫も息子も大満足でした。

次に運ばれてきたのが、鴨肉のカルパッチョ。
4切れあったのですが、撮るのを忘れて1枚食べてからパチリ。

この子持ちアユにも感激!
焼きたての一番美味しいタイミングで持って来てくれる。
品数ばかりが多い、形ばかりの小さな鍋ものを出す温泉旅館とは違います。
何でも女将さんが、こだわりをもってアユの養殖業者に頼んでいるのだそうです。

これ普通の茶碗蒸しかと思って、蓋をあけたら白い。
聞くと、山芋のすりおろしに出し汁を加え、海老などの具材を入れて蒸したものでした。
やりますね~ 実に美味でしたよ。

デザートはマスクメロン。
もうお腹いっぱいで、石焼の肉は息子に手伝ってもらいました。
朝食も地場産のヒメマスや玉子、豆腐の朴葉みそ焼きに加え、野菜のアヒージョとかも出て意外性ある美味しい食事でした。
ここの食事には美味しいものを絶妙のタイミングで出す、本当のおもてなしがあると感じました。
やたらサービス過剰な演出をする旅館やホテルも多い中、適当にほっといてくれるけど、食事には全力というこんな旅館は好きです。
連休中でもあり、何も期待せずにリーズナブルな料金にひかれて泊まった宿でしたが、当たり!でした。
古いものを好まない人にとっては評価が分かれると思いますが、令和の時代もこのままでと願いたいです。
秋には地元産のマツタケ料理のコースが食べられるとか。
あぁ、秋にまた行きたい!