
「忘れまいその日コンサート」が今年も東久留米の成美教育文化会館で開催されました。
今年で7回目。東日本大震災の時、大槌町在住だった同級生を失った東久留米市在住のの小日向恵美子さんの呼びかけで始まったコンサート。
小日向さんの被災地支援への思いが地域の人々の心を動かし続けています。
昨春、「こだいら雨情うたまつり」で口笛奏者、青柳呂武さんの演奏に感動した小日向さんが、ぜひ東久留米でもと依頼し今回実現。
そして福島から詩人の和合亮一さんを招いての朗読会もあるとのことで、友人を誘い楽しみにして出かけました。
児童合唱団の可愛い歌声、地元の演奏家協会の美しいソプラノを聴くと「あぁ、今年も忘れまいその日」がやってきたと実感します。
「翼をください」「なごり雪」など男声カルテットの懐かしい曲のあとには、プロのサキソフォン・アンサンブルの軽快な演奏と、本当に盛りだくさんに楽しませてくれます。
青柳呂武さんの口笛を聴くのはこれで4回目、今回は自身の作曲による「過ぎてゆくもの」を初めて聴きました。
そして超絶技巧の「チャルダッシュ」、緩急自在の口笛の音色が水を打ったような会場に響きます。
終わると嵐のような拍手喝采。
やはり青柳さんは素晴らしい!世界一の口笛奏者です。
2部はガラリと雰囲気が変わって和合亮一さんの朗読会。
和合さんは中原中也賞・晩翠賞受賞詩人であり、福島県の高校の国語教師でもあります。
東日本大震災で自身も被災し、その直後の福島からTwitterで連作詩『詩の礫(つぶて)』を発表し続けました。
「放射能が降っています。静かな静かな夜です。明けない夜はない」
ドキリと胸を突かれました。
言葉の持つ力、五感を通して放たれる咆哮に身動きできなくなりました。
最後は青柳さんの口笛と詩のコラボ。
詩人の魂の叫びと空や海を表現した美しい音色が交錯して、震えるような体感でした。
「震災から8年ではなく、震災8年である」こと。
「忘れまい福島」改めてこの思いを強くした1日でした。

フィナーレの前に。左端が青柳さん、その隣が和合さんとつぶて合唱団のみなさん。