渋谷区文化総合センター大和田のさくらホールで催された、渋谷区の小学生たちによるミュージカルを見に行きました。
渋谷駅西口から徒歩5分の場所、天文台まである複合施設です。
また、ホールがゆったりとして音響設備が素晴らしい。
元小学校だったところに建てられたと聞きました。

オーディションで選ばれた渋谷区の小学生61人が出演するミュージカル。
この構成・演出・音楽を手がけたのが、小平在住の寺本建雄さんです。
今回で11回目の渋谷区キッズミュージカルだとか。スゴイですね。

プログラムのうち、「森の水車」を除くとすべて寺本さんの作曲による歌です。
地下鉄のトンネル工事の時に原宿駅近くから、ナウマンゾウの化石が発掘されたことから生まれた「ナウマンぞうのうた」。
そして、人間はアフリカの大地に誕生し、地球をぐるっと回って南米へたどりついたという
人間の起源に発するマクロなテーマから、ミクロな渋谷の歴史へつながります。
1964年の東京オリンピック、パラリンピックの会場、パラリンピックの宿舎も渋谷にあったこと。
また、パラリンピックが始まったきっかけ。
そして渋谷といえば「ハチ公物語」。
これを上級生の子どもたちが講談で表現するのです。
バックに張られた黒幕の上で、これまた子どもたちが動かすペープサート。
ハチや飼い主のご主人たちがユーモラスに、また時に悲しく講釈師の話とともに演じられました。
子どもたちがここまで出来るという可能性を引き出す指導力に驚嘆します。
これ以上大きな声は出ないという声で、これ以上は伸ばせないという手足を使って子どもたちが躍動する姿。
歌って踊って、長い台詞もとちることない完成度の高さ。
2時間どっぷり大人も楽しめる内容。
子どもたちのひたむきさ、一所懸命さに見る者の胸は熱くなるのです。
たとえ、自分の子や孫が出ていなくても・・・
2年生から6年生まで、もう5年連続で出演している子どももいるそうです。
彼らにとっては大舞台で演じたという大きな自信と生涯の思い出を得ることでしょう。
渋谷という都会が自分の故郷であると誇りを持てることでしょうね。
学校の勉強では得られない、貴重な教育の場であると思います。
音楽演奏は生バンドで寺本さんはドラムを叩き、リコーダーを吹き、ギターに三味線を弾いていました。
子どもたちの動きを見ながら、ニコニコと楽しそうに。
「寺本の頭の中は常にものを創ることでいっぱい」と同志であり妻である祖父江真奈さんはいいますが、
本当にゼロからモノ(作詞、作曲に限らずイラストも小道具も)を創ることが好きな方なのでしょう。
その瑞々しい感性は少年の頃のままなんじゃないかと、トシをとることは忘れていらっしゃるのでしょうね。
改めて「天才テラモト」を再認識したステージでした。
「あぁ、こんなミュージカルを小平市民で創ることができれば」そんな思いを抱きながらずっと観ていました。

ミュージカル終了後の寺本夫妻。真奈さんも助っ人として歌いました。お疲れさまでした。