毎月1回開かれる談話サロン「草乃会」、今回のテーマは「帰化生物と日本人」。
フリージャーナリスト國米さんのお話の後にメンバーで、テーマに沿って自由なトークをしています。
今回から会員の推薦もあったせいか、地元の銀行の若い支店長さんも仲間に加わりました。
國米さんのお話の概要は次の通りです。
日本古来の動物は攻撃性に乏しく、おとなしい小型のものが多い。
それに比して帰化生物は攻撃力があり、凄い繁殖力を持つ。
例えば、タマガイ科の肉食性巻き貝の「サキグロタマツメタ」は80年代後半から輸入アサリに混じって、
朝鮮半島や中国の個体群が日本に侵入。
アサリを大量に食べるため、宮城県や福島県では潮干狩りが中止になるケースが相次いでいる。
サキグロタマツメタは旺盛な食欲から海のブラックバスと呼ばれている。
多摩川はピラニアやシルバーアロワナなどの外来種が30種もいて、外来魚のデパートと言われている。
そのためお魚ポスト(生簀)が設置され、「川に捨てるのだったらポスト」へと呼び掛けている。
年間1万匹も入れられているそうだ。
井の頭公園池ではブルーギルが繁殖し、印旛沼はカミツキガメに占領されたかのようだ。
ミツバチの世界では、集蜜力がニホンミツバチの4倍だという西洋ミツバチが日本では99.9%を占めている。
7、8年前この西洋ハチミツがいなくなったことがある。
これは農薬のせいで姿を消したのではといわれた。
西洋ミツバチは人をやたらと刺すが、希少なニホンミツバチは刺さないため顔にネットをかぶる必要がない。
ニホンミツバチ同士お互いに毛づくろいし、仲間とコミュニケーションができる。
また人を匂いで識別できるから刺さない、とても利口な昆虫だ。
天敵のオオスズメバチが襲来すると、羽音で人に伝えるという。
長崎県の壱岐島には久志富士男さん(2014年逝去)という養蜂家がいた。
久志さんは和蜂復活プロジェクトを立ち上げ、絶滅したニホンミツバチを離島各地に復活させた。
今では壱岐のハチミツは日本一おいしいというブランド化が進められるほどになっている。
一方植物では海外で「外来種」化した日本原産の植物もある。
秋の七草の一つ「クズ」は観賞用として持ち込まれた米国などで大繁茂している。
他にスイカズラやイタドリなども。
ワカメは日本由来のものが欧米やニュージーランドで確認されている。
ワカメも食べられなければ邪魔者扱いなのだ。
さて問題は人間である。
外からは日本人は侵略的、好戦的な人種と思われているが、日本人は日本古来の生物同様に攻撃性はない。
縄文人は戦い方を知らなかった。
弥生時代以降、渡来人がやってきて、彼らは戦いの中で暮らしてきた人たちだった。
渡来人同士で戦うこともあった。
西洋タンポポが在来のタンポポのようになったのと同様、縄文人も弥生人に吸収されていった。
しかし、縄文文化が消えたわけではない。
現代の日本人にも縄文人のDNAが残っている。
日本人に縄文時代の自然教が今なお残っているように。
縄文、弥生に思いを巡らすと今の時代に通じてくる。

わが家のミニは雑種、ルーツはいずこ?