
友人Sさんに誘われ、丸の内、三菱一号館美術館で開催中の「ルドンー 秘密の花園」展に行ってきました。
ここにはミレー展など何回も足を運んでいますが、上野や国立新美術館とはまた異なる雰囲気で私の好きな美術館です。
ルドンと言えば花の絵ぐらいしか知らなかったのですが、色彩豊かな作品は50代になってから発表するようになったとか。
遅咲きの画家で39歳で最初の版画集を出版、40代後半までは黒を基調とした木炭画や石版画を発表していました。
この展覧会でも最初はモノトーンの絵が並んでいましたが、その画風が色彩豊かな作品へとガラリと変わっていきました。
メインの同館所蔵「グラン・ブーケ(大きな花束)」は縦2.5m横1.6m(およそ)もあるパステル画。
この世のものでないような幻想的な印象を受けました。
「グラン・ブーケ」はフランス、ブルゴーニュ地方のドムシー男爵から依頼を受け、ルドンが描いた城館食堂の装飾画16点のうちの最大のもの。
オルセー美術館が所蔵する他の15点も一堂に会しました。

こちらは会場内に設けられた、再現された食堂の装飾画(プリント)、右側が「グラン・ブーケ」です。
「グラン・ブーケ」だけが長い間ドムシー城の食堂に秘蔵されていて、2011年東日本大震災の10日後にパリで世界初公開されたのだそうです。
ルドンの植物の絵は素晴らしく、魅力的です。
個々の花が自己主張していなくて、こぼれるような儚さや柔らかさがあります。
回廊のような館内の途中にある休憩スポットが私のお気に入りの場所です。



そこの窓から見える中庭がステキなのです。
この日はそぼ降る雨、しっとりとした風情を醸し出していました。
三菱一号館は1894(明治27)年、英国人建築家のジョサイア・コンドルによって設計された建物で銀行や事務所が入っていました。
老朽化で50年前に解体されましたが、コンドルの原設計に則って復元。
2010年に三菱一号館美術館として生まれ変わったものです。
赤レンガが美しく、内部も一部は保存されていた階段手すりなどが再利用されています。

中庭から見た三菱一号館
名画鑑賞した後は近くで美味しいランチして、おしゃべりして・・・
春まだ浅き雨の日の心豊かな1日でした。