小学生の医療体験セミナー

公立昭和病院から「ブラックジャックセミナー」の案内をいただくと、「あぁ、春がきた」と思います。
毎年この時期に開かれる小学4、5年生を対象にした医療体験セミナーも今年で7回目。
将来の医師を育てることを目標に、一人でも多くのこどもたちが将来の日本の医療を支えるきっかけとなるよう、最新の医療にふれる機会を提供するものです。
3月4日(日)、今回は小平市、東村山市、東大和市から申込抽選で選ばれた小学生38名が参加しました。
体験開始前に手術着に着替えたところで記念撮影。
初めての体験を前にドキドキ、子どもたちは緊張の面持ちです。
「難し~い」でも「面白~い」外科医体験
5つのグループに分かれて、順番に5種類のアクティビティにトライしていきます。


「最新医療機器体験」超音波メスで鶏もも肉を10グラム切除する実習。
子どもたちは最初こそ超音波メスの使い方におっかなびっくりの様子でしたが、慣れるのがとても早いです。
「いいね、きれいに切れてるよ」と先生の励ましを受けつつ、表情は真剣そのもの。
「ハサミ(超音波メス)が大きくて、鶏肉の皮と筋が切りにくかった」と感想を言ってくれた男子は「医者になりたい、なれるかなぁ」と。

「内視鏡トレーニング」は鉗子(かんし)を両手で使い、穴の中にある大小のビーズを隣の穴に移す練習。
モニターを見ながらですから、感覚をつかむのが難しそう。
タイムトライアルで何個できるか、子どもたちはゲーム感覚で楽しそうでした。


こちらは「手術縫合体験」。
ハサミとピンセットを手にして、皮膚の模型を縫い合わせる細かな作業です。
参加者一人につき一人の先生がつく贅沢な実習。
丁寧な指導に子どもたちも汗だくで一所懸命。
1点集中の無垢な表情が皆ステキです。

セミナーの総指揮をとる山口外科担当部長は、今年もこの日のためにミッキーマウスーの勝負(?)ネクタイを締めていらっしゃいました。
「どこで買ったの?」という子どもたちの問いに「アメリカの西友みたいなスーパーで買ったんだよ」と先生。
「エコー体験」にCTとMRIの見学も

超音波(エコー)検査も体験しました。
人のお腹に見立てたような寒天を固めたケースの中に何かが入っています。
その上から子どもたちがプローブ(体に直接あてる器具)を動かしながら、モニターに映る画像を見て入っているものを探っていきます。
「丸くてギザギザした感じ」「テカテカしてるよ」と子どもたちが推理して「パイナップル?」などと訊ねていました。
中身は何としいたけとイチゴでした。


地下にあるCTとMRIの機器も見学しました。
MRIの中で実際に聞こえる金属音や磁性の強さにビックリしたようです。
ブラックジャックが表紙のりっぱな認定証授与
実習を終えた子どもたちは初めの緊張感はどこへやら、満足そうな笑顔にあふれていました。
「ブラックジャックを読んでからずっと医者に憧れていた」という4年男子。
「知らなかったことが分かってうれしかった。1年生から医者になりたいと思っていた。いろんな人の命を救いたい」という頼もしい女子も。

子どもたちのガンバリに対して、上西院長から一人ひとりに認定証が渡されました。
最初に撮影した集合写真が貼られ、個人の名前が記された英文のりっぱなものです。
これには付き添いのお母さん、お父さんたちも感激。
最後に認定証を持った記念写真を撮っている親子もいました。
上西院長に久しぶりにお目にかかり、セミナー中に少しお話を訊きました。
7年前、あの大震災の前日に院長室へインタビューに伺ったことをこの時期になると思い出します。
混乱の中、取材後1週間位に地震の影響や病院の非常時体制についてコメントを求めた時、
市民を安心させる丁寧な回答をくださったことが印象に残っています。
その記事はホームページ「ほのぼのマイタウン149号」のこちらからどうぞ。
http://honobono-mytown.com/csv/T149/V149.pdf