フリージャーナリストの國米家己三さんが主宰する「草乃会」はメンバーも増えて15名になりました。

      毎月1回開かれ、最初の1時間は國米さんが長年研究なさっている日本人の民族性をテーマにしたお話。

      後の1時間はテーマに沿って、参加者で放談する楽しいサロンです。

      お茶とお菓子を頂きながら、たまにはテーマがそれて脱線することもありますが、私にとっては貴重な学びの場です。



      今月のテーマは「みごとな緻性」


      「知性」でも「痴性」でもなく「緻性」。

      日本人の精緻志向、そのきめ細かさは世界に類がない。

      電車が20秒早く出発したからと自社のホームページで謝罪する国はどこにもない。

      例えば指先の精緻さ。

        米粒でつくった水戸黄門の行列はキツネの毛に墨をつけて描いたもの。

        一粒の米に書かれた「徳川家康公遺訓」150字は元時計職人が書いたもの。

        一粒の米の上にネタをのせた世界最小の「ひとつぶ寿司」をつくった人も。

        1円玉の上に超ミニミニ盆栽を3個つくった人。

        日清製粉には200種の小麦粉を指先で識別できる製粉職人がいる。

        最近では人工衛星、世界最小のロケット打ち上げに成功したばかり。

        ナノ炭素材料の開発では日本がトップレベルにある。



      
      縄文人は可憐な草花に話しかけながら摘んだという。

      ワラビやゼンマイなどの山菜を摘み食用とし、旬の移ろいにデリケートに反応した。

      自然を自分たちより目上に置き、草花と対等に付き合う。

      元々の自然観が欧米とは異なる。


      かの清少納言も枕草子で「なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし」と書いている。


      日本人はなぜ「小さきもの」が好きなのか?

      韓国の文化大臣も務めた文化学者、李御寧(イー・オリョン)が著した『「縮み」志向の日本人』(1982年学生社発行)は当時とても話題になった。

      日韓文化を比較して、日本の昔話には「一寸法師」「桃太郎」など小が大をやっつける価値観があるが、韓国にはこのようなヒーローはいない。

      俳句にしてもたった17文字、世界最小の文芸型だ。


      
      映像に関しても日本人は近視傾向でクローズアップが多く、欧米人は遠視的にロングショットが多くみられる。

      日本人が緻性に偏ると大局を見ず、ビジョンがつくれなくなる。

      次の東京オリンピックのビジョンはどうなっているのだろう。


      



      以上がアバウトな内容ですが、フリートーキングで職人さんの後継者問題など話が弾みました。

      私はメンバーのお一人で美大教授だった方が「最近の車は顔が怒っていませんか?なぜなんでしょうね」と突然言われた

      言葉が気になって、この日以来車の助手席に座る度に対向車のフロントを見るようになりました。

      すると本当です。乗用車はほとんどが怒った顔つきをしているのですよ。

      ヘッドライトがつりあがり、威嚇するように向かってくるみたい。

      昔のヘッドライトはまん丸で愛嬌のある顔をしていませんでしたか。

      
      デザインの進化でこうなったのなら、車のデザイナーさんにお願いしたいです。

      攻撃的にならない、気持ちが和むような顔をデザインしてくださいと。





              
              みに(メス:10歳)時々、スリッパを両手ではさみ格闘しています。