

「ゴッホ展」巡りゆく日本の夢 を東京都美術館へ観に行きました。
昨年の今頃もここへ「ゴッホとゴーギャン展」に来たはず(?)と思って、ブログを見たら何と11月16日付けに投稿していました。
雨の土曜日、もしや行列では(?)と案じていましたが、意外にもすんなり入れました。
が、会場内はかなり混雑していて、近くでみたくてもあまりみられない絵もありました。
6年前からアムステルダムのファン・ゴッホ美術館と綿密な打ち合わせを重ね、世界各地のコレクションと交渉を重ねて実現した展覧会。
日本での3会場を巡回した後はファン・ゴッホ美術館でも開催されるのだそうです。
その意気込みが分かるような、ゴッホの作品をはじめ浮世絵、書籍、草稿、写真、芳名録、16㎜フィルムに至るまでの展示。
本当によく集められたものとその数の多さに驚かされ、感嘆します。
じっくりと観てまわるには2時間以上かかりそうです。
ゴッホが生まれたのは1853年、ペリー来航の年なのですね。
パリの画商の店で大量の浮世絵をみて以来、自身も当時は安価だった浮世絵を収集し展覧会を開くほど魅せられていました。
これまでゴッホの絵は浮世絵の影響を受けていることは知っていましたが、ゴッホの日本への強い憧憬、日本をユートピアだと夢見る気持ちが改めて分かりました。
南仏アルルに降り立った日は積雪で、その風景を「まるで日本人画家が描いた冬景色のようだった」と手紙に記したとか。
ゴッホにとって南仏はまさに「日本」そのものだったようです。
リーフレットの《花魁》はじめ、歌川広重の《亀戸梅屋敷》と《種まく人》との対比など興味深く、花魁の大胆な赤の色使いに魅せられました。
私が印象に残ったのは日本初公開のこの絵です。

《ポプラ林の中の二人》一筆箋の表紙になっていたので、買いました。
(実際の色はもっと淡い色です)
草花に吹く風、その中を歩く二人にストーリーが生まれてきそうです。
生前には作品が1点しか売れなかったとも言われるゴッホ、その不遇な生涯を思うと日本への叶わぬ夢に胸が締めつけられます。
しかし没後、今度は逆に日本人がゴッホを賞賛し、憧れるようになりました。
ゴッホが眠る地であり、医師ガシェの遺族がいるオーヴェールに佐伯佑三など多くの芸術家や学者が巡礼に出かけたとか。
ガシェ家を訪れた日本人240名余りの署名が記された芳名録も展示されていました。
着物姿で墓地を訪れている様子を映した、昭和2年の貴重なフィルムも見ることができましたよ。
日本人のゴッホ好きはその歴史からもみてとれるのですね。
私もその一人ですけれど。

傘の花の中で黄金色のイチョウがひときわ輝いていました。
去年もこのイチョウを撮っていました。

上野駅コンコースには「パンダフル クリスマス シャンシャン♫心躍るクリスマス」と
アトレ上野の大きなポスターが。キャッチコピーも絵も上手いですね~
その横には大きなツリー。
ついこの前まではハロウィーンのディスプレイだったのに。
日々が過ぎ去るスピードについていけません。
◇ゴッホ展 来年1月8日まで東京都美術館で