長崎旅行の島原編を続ける予定でしたが、今日素敵な個展に行ってきましたのでこちらを先にご紹介しましょう。
毎年NMCギャラリーの年末チャリティ美術即売展で、書家の山本萠(もえぎ)さんの作品を見ては何と粋で素晴らしい、と感じていたのですが、
ようやくその個展を観にNMCギャラリー(小平市小川西町)へ行ってきました。

掛け軸以外は額装も山本萠さん自身の手によるもの。

毎年作られるカレンダー。クレパスで描かれた来年のカレンダー原画です。
山本萠さんは書家であると同時に、画も描かれ、モノクロの写真も撮られ、詩もエッセイも書かれるマルチな才能の持ち主です。
所沢の古い家で猫ちゃんと暮らし、著書によると携帯もパソコンも持たない日常の中で、好きなものに囲まれ創作に励んでいらっしゃいます。
小学生の頃から絵を描くのが好き、お習字も好きで自ら習いたいと18歳まで書道の先生につきましたが、以後は独力で書の道を歩んだそうです。
どんなに経済的に苦労しても、好きな道を決して棄てなかったという萠さんの静かな語り口の中に、強い意志力を感じました。

作品の前で山本萠さん
好きな詩を書で自由に表現し、それをどういう色合いの額とマッチさせるかが一苦労なのだとか。
さまざまな布を広げ、その上に書いたものを置き試行を繰り返すのだそうです。
古代柄と無地を組み合わせたもの、下の写真のように大胆なストライプなど多彩な色合いが書とハーモニーを奏でます。
その組み合わせの妙が現代的で書とともに楽しめ、和室、洋室どちらにも合います。


ギャラリー内には書・画・写真に加えて蒐集したやきものなど、山本萠さんの美の世界が広がっています。
もっと萠さんのことが知りたくて、エッセイを1冊求めました。

『椅子の上の時間』 発行所:書肆夢ゝ 1600円
10月31日(火)まで NMCギャラリー&スタジオにて開催中
小平市小川西町4-14-27(小川駅西口徒歩3分) tel:042-346-7300