3年前にネコ好きの友人から贈られたこの本。

      一匹の野良猫とホームレスの青年との奇跡のような実話が映画化されたので、

      先週の雨の金曜日、新宿ピカデリーまで観に行きました。


      
      2012年にイギリスでこの本が出版されると同時に反響を呼び、売上げは150万部を突破。

      世界30カ国以上で翻訳出版され500万部、続編2冊と合わせて1000万部を超す大ベストセラーになっているそうです。

      映画の日本語タイトルは「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」、原題は「A Street Cat Named Bob」。

      
      プロのミュージシャンを志していたものの、さまざまな困難に遭いホームレスとなったジェームズ。

      ドラッグ常用者で親にも見放され生きる希望も持てないどん底生活。

      日々のバスキング(路上演奏)でかろうじて生計を立てていました。

      2007年春、そんなジェームズの前に突然現れたのが一匹の茶トラの野良猫、ボブでした。

      この運命の出会いが彼の人生を一変させ、一人と一匹はお互いを支え合い生涯の相棒となっていきます。



                 
                  著者のジェームズとボブ(本のカバー裏より抜粋)。
                  映画のラストでご本人もチラッと出ています。



      ジェームズ役は俳優が演じていますが、ボブ役は実物のボブがほとんどを演じています。

      毛並みが美しく、本当に賢く愛らしくてさまざまな表情に魅了されました。

      上の写真のように街を歩く時はジェームズの肩に乗っていくのです。

      羨ましいほどの一体感。

      うちの猫もできないかと試してみましたが、いやがってダメでした。

      映像が時々、猫目線でのカメラワークに変わり、猫から見ると人間ってこんな風に見えるんだと新鮮でした。


      イギリスのホームレスでも認定を受ければ住居を斡旋してもらえる制度。

      薬物中毒患者の更生方法や猫がキャリーケースに入れられることなく、バスの座席に座っても大丈夫なこと。

      お国柄の違いもみることができ、ロンドンの街の表と裏も興味深いものでした。


      現在、ボブは11歳になり元気にジェームズと暮らしているそうです。

      「誰にでもセカンドチャンスはめぐってくるし、どんなところからでも立ち直ることができる」

      というジェームスは動物愛護とホームレスの自立支援活動に携わっているそうです。


      降りかかる困難をお互いで乗り越え、幸せになった青年と猫の物語。

      心がほっこりする、おすすめの映画です。

      新宿ピカデリーでは終了しましたが、シネスイッチ銀座ではまだ上映中です。


     

      猫ってすばらしい。

      うちの凡猫(?)も時折出窓に向かい身じろぎもせず、一点を見つめている後ろ姿は「哲学者」に見えますもの。