9月8日、友人に歌舞伎座に誘われたついでに、日本橋高島屋で開催中の「民藝の日本」に寄っていこうと

         私の方が誘って、眼福の1日になりました。


             
              
         柳宗悦(やなぎむねよし)は思想家で、民芸運動を提唱し駒場に「日本民藝館」を創設した人物です。

         わが家の近くに住んでいらした園芸家、柳宗民(やなぎむねたみ)さんの父上です。

         面長でどこかノーブルな顔立ちがよく似ていらっしゃいました。

        
         高島屋の8階ホールはかなりの人々で賑わっていました。

         民衆の暮らしの中で生まれた日用雑器に美的価値があると、柳宗悦が日本各地で蒐集した優れた民芸品の数々。

         芹沢銈介の手になる日本民藝地図、長さ13メートル余りの鮮やかな日本地図に蒐集した民芸品の印がついていました。

         江戸時代後期から昭和時代に作られた、精巧な竹籠や織り、染め、焼き物などシンプルな造形の中に、色彩も意匠も美しいと感嘆させられます。

         気候風土によって異なる手仕事の技、「日本は古より職人の国だった」と改めて思いました。


             

         


         
         歌舞伎座夜の部の出し物は中村吉右衛門の『ひらかな盛衰記 逆櫓』と市川染五郎の『再桜遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)』。

         友人は歌舞伎通ですが、私は未だ初心者。

         でも吉右衛門の老練さは当然として、染五郎の二役早替りの演じ分けは素人目からみても素晴らしかったです。

         歌舞伎のエンタテインメントの中に、人間の業といったものが伝わってきて感動しました。

         別に染五郎のファンではなかったのですが、これから注目したい役者さんになりました。