手仕事カフェの作品即売が人気の「サラ祭り」

     10月10日 立川市若葉町のけやき台団地エルロード商店街の中にある3つのサラ、
     レストランサラ、デイサービスサラ、ひろばサラのお祭り。
     これらの事業を運営しているのが「NPO法人高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会」で、
     友人のHさんが長年この会の活動に関わっていて、誘われて久しぶりのサラ訪問でした
。

      
     朝の10時だというのに、小さな商店街の舗道は大勢の人々で賑やか。
     中でも多目的に利用されている、ひろばサラで即売されていた着物リフォームの服や小物が大人気。
     紬や小紋などの着物をオーバーブラウスやコートに仕立て直した服やバッグ類、可愛い小物類が並び、
     その丁寧な手仕事と値段の安さにアメージング!
     デパートでは万単位の値がつく服が数千円で買えるのです。

     これらはひろばサラで開いている「手仕事カフェ」で創られたもの。
     指導の徳田玲子さんが毎週無料で教えています。
     徳田さんは洋裁のベテランでしたが、数年前ご主人を亡くされ気持ちが沈む一方でした。
     そんな中、着物リフォームを通して社協の人から紹介されたのがサラ。
     これまで培ってきた自分の技術を教え、喜ばれる喜び。仲間たちとの楽しい語らい。
     それは一人で作ってきた頃とは180度の違いでした。
     「80歳になって、自分の人生を変えられるとは思ってもいなかったこと」と嬉しそうに語る徳田さん。
     
     かつて誰かが手を通した、思いがこもった着物を再生させ、また誰かの手に渡って着られる。
     その間には着物をほどき、柄を活かしたデザインを考えて縫うという手間がかかっています。
     そんな愛情かけた服が売れて、人々に喜んでもらえるときが、メンバーの無上のやりがい。
     いい循環を生み出し、コミュニティビジネスとしても成り立つ手仕事カフェです。
     12月には恒例のファッションショーを開くそうです。

      

  
   サラの活動はコミュニティレストランから始まった 

     17年前、「高齢になっても地域で楽しくいられる場所づくりをしたい。そのためには何よりも食が大切」と
     紀平容子さんら3人の女性が立ち上げたのが、商店街の空き店舗を利用した「レストランサラ」。
     自己資金と融資と賛同者のカンパによってオープンしました。
     お年寄りにやさしい味で地元野菜たっぷり。お弁当も電話1本で1食から届けるサービス。
     この日も注文によって、ご飯の量も調節したきめ細かいお弁当を準備中。
     豚肉、野菜、厚揚げなど温かい家庭の味が漂っていました。

     レストランサラの4年後に生まれたのが、デイサービスサラ。
     やはり同じ商店街の空き店舗にできたのですが、確か以前はラーメン屋だったと記憶しています。
     ラーメン屋さんがデイサービスになったのです。
     小規模のデイサービスだからこそできるアットホームな個別対応のサービス。
     毎日の散歩やフラワーアレンジメントなど多彩なプログラムや行事。
     昼食はレストランサラから温かい食事が届きます。

     団地住民の高齢化や大型店の進出で、団地ができた頃栄えた商店街が衰退し、
     空き店舗ばかりになるのはどこの地域でも同様です。
     それをチャンプルーの会は女性パワーで行政や商店会を動かし、協働を可能にしました。
     いろいろな困難に見舞われたこともあったかもしれませんが、
     女性ならではのしなやかな知恵と工夫で乗り切り、協力者を増やして商店街を奇跡のように変えました。
     サラの活動に救われた人々がたくさんいることでしょう。
     お祭りに来て、この場に関わる人々の温かいつながりを改めて感じました。
     これからもっと必要になる地域の場所づくりのモデルケースです。

       
     現在理事長として活躍中の田中幸恵さん            レストランサラのお弁当                             デイサービスサラ  



    レストランサラ     042-534-0602
    デイサービス サラ    042-535-4780
    ひろばサラ       042-535-8239                      
    (いずれも立川市若葉町1丁目エルロード商店街)