トヨタ専務の発言に反発するネットの声を聞いて、正直少し面白いなあって思った。


日本は労働時間が長い、働きすぎって思っている人もいるかもしれないが、日本の年間労働時間は長くない。


以前、欧米から日本人は働きすぎと叩かれ、エコノミックアニマルみたいに言われていましたが、その時が大体1980年代ぐらいで年間2100時間ぐらいだった。欧米は1800時間ぐらいで、日本もそのくらいにすべきと圧力をかけて、日本は年々労働時間が減り今では欧米と同じ1800時間ぐらいに落ち着きました。


韓国は確か2300時間ぐらいだから、まあ1980年時代の日本ぐらい今働いているってことになりますね。


んでトヨタの専務はまあ1980年台頃ぐらい労働時間を増やさないと勝てないと言っているわけです。


まず日本は欧米と同じぐらいの年間労働時間と言いましたが、実はこれ嘘なんですよね。日本のほうが欧米より少ないんですよ。実は。


欧米は副業をやっている人が多いですが、統計には含まれていない。ファーストジョブとセカンドジョブみたいな感じで向こうは盛んですが、ファーストジョブだけの統計を元に日本を1980年ごろ叩いたんですよ。数字のトリックを使って、あたかも少ないように見せて、日本の経済力をそぎたいが為に、労働時間を減らせって言ってきたんです。んで日本はそのトリックに易々と騙されて、今では欧米より年間労働時間が少ないぐらいになってしまった訳です。


でも経済力は落ちなかった。時間が減った分、効率を上げよう、改善しよう、無駄な無くそう、技術革新をしようで欧米の謀略によって沈むことなく、いまでもそれなりの競争力を維持している。凄いと思いますよ。


でも流石に労働時間が少なすぎるのでは?ってトヨタが疑問を言ったら、これ以上奴隷の如く酷使するつもりかーとか騒ぐネット住民は正直ちょっとどうかと思うね。

日本は少ないんですよ。昔のイメージで多いと思っているかもしれないが実は少ない。


でもこういうと統計に表れないサービス残業が日本はすごいだろ!とか言う人がいるんですよね。でも少なくとも私の所属している会社ではそんな事はないし、実際どうなんだろうね。私の会社だけが例外だなんて事は無いと思うけどね。


まあ労働時間を増やさなくても平気なんですよ。本当は。法人税を10%するとか、民間に行政が口を出さないとか、規制緩和を進めて、いまよりもっと自由に業務ができるようにすれば良いんですよ。簡単でしょ?これこそ経営者も労働者も幸せになる一番シンプルな方法ですよ。


だからトヨタが国に対して言うべきは、労働規制だけではなくて、社会主義的な税制をやめろとか、行政は口を出すなとか、その他各種規制をやめろーとかなんですよ。まあ大きい政府へまっしぐらの民主党政権に何を言っても無駄ですけどね。

よく聞く、正社員の解雇規制も廃止して良いと思いますよ。労働組合は発狂しそうですが。



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トヨタ専務「若者をもっと低賃金・長時間労働させたい」ハムスター速報



「六重苦」にあえぐ自動車産業 トヨタ専務「労働規制が厳しすぎる」

2011/8/ 4 20:30


伊地知専務によれば、期間従業員の雇用が難しくなっている。

震災による部品の供給不足が解消し、トヨタをはじめ自動車業界は一斉に増産体制に入った。トヨタは今後、休日出勤や残業の実施、7月からは3000~4000人の期間従業員の確保に乗り出した。「いまのところ確保できているようだが…」(伊地知専務)

期間従業員の日給もこれまで9000円台だったが、1万円台になったところもあり、「総合的にみて、若干採りにくくなっている」と心配する。トヨタは、今年度の生産台数を6月時点の計画から33万台上乗せして772万台に修正したが、今後は部品の供給や設備能力に不安はないものの、「人員の制約」によって生産が鈍る可能性があるとみている。

8月3日付のレスポンス自動車ニュースによると、伊地知専務のこんな危惧も紹介した。「若い人たちが時間を気にしないで働いてもらう制度を入れてもらえないと、日本のモノづくりは10年後とんでもないことになるのではないかと思う」。

伊地知専務によると、韓国のヒュンダイとトヨタの技術者を比べた場合、個人差はあるものの、年間労働時間が1000時間も多いという。10年で1万時間。この差が技術力の差につながってくるとみている。

いまの若者が働かないというのではない。「労働規制が厳しすぎる」と指摘していて、日本の技術力を守るためには労働規制の緩和が必要と示唆したのだ。

日本が勝つためには「圧倒的な技術力をつけるしかない」

「すでに(ヒュンダイに)コスト競争力では負けている」。決算説明会で、伊地知専務はこう漏らした。ヒュンダイとの労働コストをドルベースで比べると、日本はヒュンダイの2倍かかっていて、「クルマの原価の差は労働コストの差だ」という。

ただ、そうした中で日本が勝っていくためには、「圧倒的な技術力をつけるしかない。そのためには、日本の車両開発技術と生産技術開発をクルマの両輪でやっていくしかなく、日本はその生産基盤をもっている」と説明。これが真意だと語った。

もちろん、トヨタをここまで追い詰めたのは「円高」だ。トヨタは「輸入部品に手をつけざるを得ない」とも話し、国内の生産部品を使っていくことは限界に達していることも示唆した。