気になる記事を見かけました。内容を簡単に説明すると。
車を運転していて高校生のバイクと衝突して高校生を殺しました。車には6人乗っていて、譜久島よしみ被告(43歳)とその娘、友人4人です。同乗していた娘と友人達は運転していたのは譜久島よしみだと言い、当の本人は運転していたのは自分の娘だと主張しました。譜久島よしみは自動車運転致死罪に問われ裁判にかけられましたが、自分の娘が運転していたという主張が裁判所に認められ無罪になりました。そして検察は控訴せず、無罪確定です。
そうなると次は自分の娘が犯人として逮捕されるわけですが、無罪を勝取った譜久島よしみは実は運転をしていたのは自分だったと告白しました。
どういうことか?一事不再理の原則を狙ったのです。一事不再理とは「ある刑事事件の裁判について、確定した判決がある場合には、その事件について再度、実体審理をすることは許さないとする刑事訴訟法上の原則」です。
つまり自身は既に無罪を勝取っているから真犯人は自分だと告白しても逮捕されないし有罪にもならないという事です。簡単に説明すると自分が本当は犯人なんだけど、罰を受けたくないから娘がやったと言うことにして、無罪を勝取る。だけど今度は娘が逮捕されちゃうから、それを防ぐ為に犯人は自分でしたと告白。娘は逮捕されず。また一事不再理の原則で告白した本人も逮捕できず無罪のまま。そして晴れて高校生を殺したのに裁かれる人はいなくなりました!っていうシナリオです。
裁判官も検察も情けないほどの質の低さです。それと弁護士の対応にも疑問覚える。今回のこれは明らかに弁護士が一事不再理の原則を悪用してシナリオを描いたとしか思えない。当然弁護士は真犯人が本人だと知っていた筈だ。
弁護士はあくまで被告等の言い分を弁護するのが役目じゃないの?犯人だったらその犯人の言い分を伝え、情状酌量とか求めるべきであって、本当は犯人なのに、法理論を悪用して犯人を逃がすというのはどうかと思う。こういうのが続くと、公的な法制度っていうのは無駄だとなり、遺族が仇討ちをするようになるだろう。というか高校生の遺族は復讐して仇討ちをして良いと思う。世間はそんな遺族に同情し支持するだろうし、同じように一事不再理の原則を利用して無罪を勝取れば良い。
結局は血で贖って貰うしかないだろう。
にほんブログ村
↑応援クリックお願いします
女性の無罪確定 宮古衝突致死
沖縄タイムス
宮古島市内で2008年11月、乗用車がバイクに衝突し、バイク後部座席に乗っていた男子高校生が死亡した事故で、事故時に誰が乗用車を運転していたかが争われ、自動車運転過失致死罪と道交法違反(酒気帯び運転)の罪に問われた宮古島市の女性(43)を逆転無罪とした福岡高裁那覇支部判決について、福岡高検那覇支部は31日、上告を断念したと発表した。上告期限の1日午前0時に無罪が確定した。
上野友慈支部長は「福岡高検本庁とも協議したが、適切な上告理由を見いだすことは困難であると判断した」とのコメントを出した。また、再捜査の有無については「コメントを差し控えたい」とした。
女性の弁護人は「上告断念は妥当な判断であり、よかった」と話した。
一方、同事故で亡くなった男子高校生の母親は、本紙の取材に「犯人がいないなんてありえない。法律は加害者の味方なのか。こんなことが二度とあってはいけないし、警察や検察には犯人が誰なのかはっきりさせてほしい」と訴え、「息子が帰ってくるわけじゃないが、ここ(自宅)に来て謝罪してほしい」と話した。
再捜査で無罪女性運転認める
沖縄タイムス
3年前、宮古島市で車を運転中にバイクに衝突し、高校生を死亡させた罪に問われていた女性が、裁判で無罪が確定したあとの警察の再捜査に対し、事故当時、自分が車を運転していたことを認めていることがわかりました。
警察は無罪判決とは逆の再捜査結果をまとめる方向で最終的な調整を進めています。
この事故は平成20年、宮古島市の国道で6人が乗った車とバイクが衝突し、バイクに乗っていた当時17歳の男子高校生が死亡したものです。
車を運転していたとして介護士の女性が自動車運転過失致死などの罪に問われましたが、福岡高等裁判所那覇支部は去年8月、「いっしょに乗っていた女性の娘が車を運転していたという方が事故の状況に合っている」などと指摘し、高校生を死亡させた罪については女性に無罪を言い渡していました。女性の無罪が確定したことを受けて、警察は事故当時、誰が車を運転していたのか、女性の娘ら同乗者から事情を聞くなどして再捜査を進めてきましたが、警察に対して、この女性が「事故当時、車を運転していたのは自分だ」と話していることがわかりました。
また、女性は被害者の遺族に謝罪したいとする意向を示しているということです。
警察は現在科学的な鑑定の結果が出るのを待っている段階ですが、「事故当時車を運転していたのは介護士の女性だ」とする、無罪判決とは逆の捜査結果をまとめる方向で最終的な調整を進めています。
02月03日 19時42分