新緑が広がる縁側。秋には紅葉も楽しめる
洋菓子製造販売「ペシェ・ミニョン」(函館)が15日、函館市元町にある国登録有形文化財で歴史的建造物の「プレーリーハウス」にカフェ「日和茶房」を開店した。2階は無料貸し出しギャラリーとして開放。早速、函館の七宝工芸家・長谷川房代さんの個展が開かれている。
プレーリーハウスは、米国の世界的建築家フランク・ロイド・ライトの弟子の田上義也が設計した。築85年の洋風建築は木造2階建て延べ床面積は163平方メートル。1階の4部屋をカフェとして使う。事前予約が可能で、各部屋には1組しか通さない。店長の成田久美子さん(61)は「八角形の応接間は特に人気です。空いていれば、お好きな部屋を選んでいただけます」と話す。
メニューには「生ハムのヨーグルトクレープ巻き」(780円)や、飲み物付きのケーキセット(千円)、湯川町の若松旅館の特製弁当(2500円、要予約)などをそろえた。店内のしつらえは全て建築当時のまま。装飾窓からは庭の豊かな緑が見える。成田さんは「静かな昔懐かしい空間でゆっくりした時間を過ごしてほしい」と来店を呼び掛けている。
一方、2階の広さ40平方メートルほどの洋室は、地元作家向けの無料ギャラリーとした。初回の長谷川さんの個展では七宝作品や絵画など計6点、彫金によるアクセサリー約30点を展示している。
宇宙をイメージしたという七宝茶入れ「天空」は、金や銀で制作した丸い形に釉薬(ゆうやく)を繰り返しかけて焼き上げ、表面の研ぎ作業には複数の砥石(といし)を使い分けて表情を出したという。長谷川さんは「自然光が多く入る展示空間。時間帯で作品の見え方も変わるのでは」と期待している。会期は7月16日まで。(堺麻那)
茶房とギャラリーのオープンは午前10時~午後5時。水曜定休で冬季閉館する。問い合わせは日和茶房(電)0138・83・6651へ
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