【12月28日】
6時には出発するということで、5時に起きると既に朝食を用意してくれていた。
朝食もバイキング形式で、上の写真のものの他に、フルーツやジュースがあるが、個人的には焼きバナナが一番胃に重たくなく、食べやすくてよかった。
朝食が済み、山盛りの塩を舐め、デッキに行くと、既にボートはスタンバイできていた。
ブラジル人は正直時間にルーズだろうから、どうせ出発も遅れるだろうと思っていたが、むしろ「もう俺たちはいつでも行けるで
」と言わんばかりの状態だったので、一安心ww
今日も昨日と同じガイドの船に乗って出発した。
今日から4日間はフルタイム釣行なので、昨日よりもさらに奥地へ行くというので、期待感は高まった。
それにしても、ブラジル人はみんな陽気かと思っていたが、うちのガイドはどちらかというとあまり語らないので、まるで武士のようだった。
あまりコミュニケーションが取れないこの状況が今後の釣りにどう影響してくるかはわからないが、船はどんどんジャングルの奥地へ。
ポイントへ向かう途中、もちろんワニを何匹か見かけたが、昨日で見過ぎたせいで、街中で散歩している犬を見るときと同じ感覚で見るようになっていたw
20分ほど水路のような支流を走り、最初のラーゴに到着。
すると早速目の前で、大きな波紋が出ていた。だが、魚にしてはデカすぎるし、ボイルというわけでもない。
おまけに、息継ぎのような音も聞こえてくる。目を凝らすと、その正体はマナティーであった。研究所ではなく、自然界でも見れるとは思わなかった。
マナティーたちがいないところにボートを回し、ペンシル(レアリス110)を投げると、タライーラの猛攻に遭いました(苦笑)
ペンシルを投げるとどういうわけかタライーラしか釣れないので、ミノー(フラット110)の高速巻きに切り替えると、1匹40cmほどのピーコックバスが釣れたが、ビックーダの方がよく反応した。
日本のカマスの遠い親戚なんだろうけど、カマスより歯が大きく、なかなかワイルドな魚。今回釣ったのは小さいが、地域によっては80cmくらいになるらしいから、それはそれで釣り味が面白そうな魚だと思う。
アマゾンでの釣りは本命のピーコックバスだけでなく、いろいろな魚種が釣れるのも楽しみの1つではあるが、あまり本命が釣れてないので、更に奥へと移動した。
しかし、奥へ行けばいくほど水位が低くなり、エンジンでは進めないところが増えてくる。
昨日と同じようにオールで漕ぎながら、行けるところはいいのだが、今日はついに座礁する水位のところが出てきてしまった。
全く動かないボート。どうする?ここまで来て引き返すのか?
ガイドのほうを見ると、ボートから降りるように言ってきたので、言われるがままに降りると、ボートを引きづり始めた。
サラッと言ってしまったが、ボート本体・エンジン・燃料・飲食物などいろいろ合わせると相当な重量になっているボートを動かせるガイドのパワーの凄さをこの時感じた(僕が動かそうとしてみたが、ほとんど動かなかった)。
もし日本人のガイドなら「この先行くの無理っすね~引き返しますか~」みたいに諦めるだろうが、ブラジル人ガイドはそこを突き進んでいくから、やはりすごいw
ガイドのおかげでどんどん奥地へ入り込んで行っているのに、その期待と反して、魚たちからの反応はあまり良くなく、釣れてもタライーラという悪循環に陥っていた。
なんとしても、ボーボレータかピラニアを釣らなくてはならないのに!
ここまでこの2種を釣ることに意気込んでいるのは、「もし魚を食べたいなら、自分で釣ってくださいね~」というガイドの言葉があってのこと。
つまり、この日の昼飯がかかっているわけです。
昨日と合わせてほぼ一日釣りして、だいたいどこに投げたらタライーラが食ってしまうかわかってきたので、泥底のシャローとアクションスピードを上げて釣りを続けると、昼前に無事本命(ランチのw)のピラニアがきた!
個人的にはピラニア種の中で大型になるブラックピラニアを釣ってみたかったが、ダイヤモンドピラニアの方がおいしそうなので、よしとしよう。ガイドに「コメール(食べる)!」と必死に伝えて、キープしてもらった。
あとパッカも釣れたが、これは食には向かないらしいので、リリース。
無事に昼飯を確保できたので、川縁でさっそくBBQの準備が始まった。
火元はその辺の木 魚をのせる網もその辺の木 ほんまにワイルドすぎますww
ガイドが昼飯を用意してくれている間はハンモックで昼寝をしたり
アマゾン川に日本のお魚キラーを仕掛けてみたりと、各自が自由な時間を過ごしてました。
恐らくアマゾン川にお魚キラーを仕掛けた日本人は今回が初ではないだろうか。しばらく待って揚げてみると、名前がわからないカラシン系の小魚が入ってました。
魚のほうは最初見た目に抵抗がありましたが、食べるとたんぱくな白身でおいしく、どんどん箸が進んだ。
こっちでボーボレータに舌鼓を打っている間、ピラニアがガイドたちに食べられそうだったので、「コメール!」と言って、ピラニアも食べさせてもらった。
コメールだけでいろいろと何とかなるから、だんだんコメールが魔法の言葉のように思えてきたw
1時間ほど昼食を兼ねてシエスタしたから、再び釣りを開始。
ペンシルベイト(サラサラ)で流していくと、時折40UPのピーコックバスが釣れてくれるが、タライーラが圧倒的に多かった。
ここまでタライーラばかり釣れてくると、だんだんガイドを疑うようになってくる。このガイドはタライーラ名人なんじゃないかと・・・。
でも、疑ったところで他のポイントを知らない僕たちは船が行くポイントを信じて、投げるしかなかった。
だから、沖でパクーを追いかけるアマゾンカワイルカに癒されながら、ひたすらストラクチャーにむかってルアーをひたすらキャストを続けた。
だが、その後は大した釣果もなく、気がつくと完全に太陽が地平線に沈もうとしていた。
もうすぐ夜になるというのに、僕たちはまだラーゴの奥にいたので、普通に考えると、帰りは夜のジャングルを抜けていかないといけない・・・
それを考えるだけで少し恐怖したが、そこにマザーシップにいたスタッフがかけつけてくれた。
どうやら予定より帰りが遅いので、様子を見に来たとのこと。やっぱり釣りし過ぎてたのね(笑)
スタッフ全員でやるから、あっという間に浅瀬を超えることができたが、それでもマザーシップに着いたときには完全に夜になっていた。
遠くから見えた時の安堵感は半端じゃなかったですw
夕食を済ませて、ここからは晩酌かと思いきや、何名かはぶっ込み仕掛けの準備を始めだした。
どうやらナマズを狙うようだ。
ナマズを釣る用意を全く持ってきていなかったのですが、分けてくれたので、試しにやってみることに。
ちょっと扱いづらいということで、昼間は全く出番のなかったアベントゥーラがここにきて役に立つとはw
魚のブツ切りを小指ほどの針につけて、バックデッキから放り込むだけというシンプルなやり方で1時間ほどやってみた。
船の光に寄せられて、髭の長いちっさいナマズがその辺を泳いでましたが、私が放り込んだエサには喰いつくことはなかった。
1時間アタリも何もないエサ釣りは暇で、眠気が襲ってきたので、先に寝ることにした。
この日の釣果はイマイチだったが、他の人に聞くと60cmくらいのは結構釣れたとのこと(アマゾンでは大きいといえるサイズではないが、50cmも釣ってない私にとっては羨まし限りでした)。
どんなところで釣りしていたかというと、こんな砂浜のフラットエリア。
写真にクレーターみたいなのがいくつかあるが、これがピーコックバスのスポーニングベッド。
私が行った時期はスポーニング中で、こういうところでビッグスイッシャーをジャークさせると、怒って体当たりしてきたらしい。
この話を聞いて、昼間に立てた仮説が確信に変わった。
泥底のシャローで釣りをするとタライーラ
砂浜で釣りをするとピーコックバス(もちろんルアーはレイダウンの中にぶち込む)
このパターンを踏まえて、明日は釣りをするように心掛け、就寝した。
エアコンが寒かったので、切って寝たが、今思えば、これがあの地獄の始まりだったのかもしれない・・・。
【12月29日】
この日はあまりの暑さに目が覚めた。
それはそうだ。ここは夜でも30度近くあるアマゾン。
いくらクーラーが効きすぎて寒いからと言って、切ってしまえば部屋は瞬く間にサウナのようになる。
寝るときは寒かろうとエアコンはつける、また一つ学んだ(だいぶ体を張ってしまったが)。
いつもの朝食を済ませ、塩を舐め、6時には出発する。ほんとなんて素晴らしい毎日なんだろうか(笑)
数十分走ったところで、船は砂浜に接岸した。
端っこに船の幅くらいの小川があるが、大木が倒れているせいで、渡れない。
ガイドが何やら集まって、話をしだした。
レンジャーのアーノルドによると、この奥にとっておきのラーゴがあるのだが、下見に来た時より、かなり水位が下がっているせいで、通るはずだったところが干上がってしまっているとのこと。
こりゃ完全にお手上げだ。私たち日本人は誰もがそう思ったに違いない。
だが、ガイドたちは砂浜に丸太を奥の水辺まで並べ始めた。
おいおい、まさかここ行くのか?
そのまさかだったw
エンジンとか取り外せるものはすべて取り外した後、5人がかりで一気に船を押し進めていった。
今まで見てきたものでも十分すごかったのに、今回のを見ると今までのが大したことないかのように思えた。ここのガイドチームはハイパーはんぱねぇww
ガイドたちが何かの競技みたいに船を動かしている間、私たちは何をしていたかというと、アーノルドのライフルについて、いろいろ聞いていた。
この辺りはアナコンダやジャガーが出てくるから、ジャングルの奥には絶対入っていけない。
万が一遭遇したら撃つ、これはその時のためのものだと。
自分たちは結構命がけのところに来てることを再認識した。
記念という言い方は少し変だが、ライフルを持たせてもらった(ふざけて銃口を向ける人がいたけど、人のほうには向けないようにね。マジで死ぬよ)。
ものの数十分で3艇のボートの移動が終わり、いざラーゴへと思ったも束の間、難所は続く。
切れない大木があれば、船を持ち上げて向こう側へ
こんな光景はもう見慣れたもんなんで、もう驚きもしないww
しばらくこんなことを繰り返していると、再び干上がって場所に出てきた。
「あ~ここも砂浜に丸太並べていくんやな。」と思いながら、周りのジャングルを見ていると、ジャングルの中に見覚えのあるものが・・・。
一番ありえないところに例の丸太が置いてあった。
道しるべとしてこれほどわかりやすいものはないが、まさかここ行くの?
ガイドに聞いたら、笑顔で頷いたからどうやらそのようなので、その言葉を信じて私もジャングルに入っていった。
こんな水気のないところでボートを押している光景は不思議な感じだが、ここまで苦労しても連れていこうとしているのだから、期待が高くなる一方だ。
だが、とにかく目的地のラーゴに行くまでとにかく時間がかかるのがネックで、入口に来てから2時間経ってもまだ着かない。
ガイドたちが必死にボートを運び終わるのを待っている時、突然立ちくらみと発汗作用が激しくなってきた。
まずい、これは典型的な脱水症状だ・・・。
クーラーボックスに入っている水やポカリを何本も飲んだが、症状は一向に良くならない。
あと少しで着く。着いて、ロッドさえ握れば、俺は復活できる。
そう信じてラーゴに向けて、ガイドが押すボートと一緒に歩き出したが、とうとう歩くことも出来なくなり、座り込んでしまった。
俺の気合もここまでか・・・だが、ひと目行く予定だったラーゴを見ておきたいとガイドに無理を言って案内してもらい、記念に1枚
後で写真を見て知ったが、こんなに顔色悪かったんやね(笑)
この先にパラダイスかもしれないところがあるかと思うと、釣りをしたくて仕方なかったが、体は正直なもので、もうこれ以上は普通に立っているのも辛かったので、マザーシップに帰ることとなりました(帰るために30分もジャングルを歩くことになったのだが、これが一番辛かったww)。
今回の脱水症ですが、思ってた以上に重症で、この日を含め2日間ベットから起き上がれなくなるほどでした。
原因としては、夜にエアコンを切って寝たことでしょう。また来ることがあるかわかりませんが、来ることがあったら絶対にエアコンは切らないw
2日間寝込んだせいで、釣りができるのはあと1日半。
この遠征のブログは次回で最終章です。書き終わるのにすごく時間がかかるかもしれませんが、ここからまくりますので、お楽しみに◎








