ステージを変える。 | KaoLu-nglish

ステージを変える。

誰にでも影響を受けた音楽というのものがあると思います。

カッコイイと思った、
自然と涙が出てしまった、
感動した、
衝撃を受けた、
この曲を弾いてみたいと思った、
このグループ(あるいは個人アーティスト)の作品は買い続けよう、
などなど…。

自分の場合はなんといってもYMO(イエローマジックオーケストラ)。
小学生1年生の時に兄が友達から貸りてきたYMOのLPアルバムを聴いた時に、一体何を耳にしたのかわかりませんでした。

当時、家にはエレクトーンがあり、兄が習いに行っていました。自分が小学校と入学と同時に親が学校以外では家にずっといるだろうから習い事に行かせようと、エレクトーンに行かされました。反対しましたが、受け入れられず通う事になりました。

エレクトーン教室では、学校の音楽で扱うような曲が多く、つまらなかったです。当時流行っていた歌謡曲などもやりませんし、そういった曲を弾くことさえ禁止されていました。一昔前でいう『ロックは不良』に近かったのかもしれません。

同じ時期、ゲームセンターでテーブルゲームがブームになっていました。インベーダーゲームやギャラクシアン、ボスコニアン、トランキーライザーガン、パックマン、ドンキーコング、マリオブラザーズ、マリオブラザーズjr、次々と新しいゲームが世に出ていました。

当時ゲームセンターはどこも18禁で同じ年代というか小学生自体いませんでしたが、店員に注意されながらもよく行っていました。

YMOを聴いた時、電子音がエレクトーンとは全く違う、これはゲームセンターのゲームの音楽か?などと思いましたが、とりあえず曲の大部分をシンセサイザーという電子楽器で作っている事を知りました。

面白いし、カッコイイ、衝撃を受けました。

当時LPなんて小中学生が買えるものではなかったものの、当時はまだ普及していなかったラジカセを買ってくれていたので(それでも家族みんなで共用)、ラジオ番組表でYMOを探してテープに録音して聴いていました。それからYMOが散開(解散ではない)するまでの約6年間そういう事を続けていました。

歌謡界ではアイドルブームみたいなかんじだったので、YMOの事なんて知っている友達はいませんでした。
でも小学校4年の時に「YMO知ってる」という友達と出会いました。6年生まで同じクラスだったのですが、誰かが引越しなどをする時にする送別会ではいつも彼とYMOのバンドの真似をしていました。

高橋幸宏好きの彼はカンカンなどを集めてドラムセットを作り、坂本龍一好きの自分は彼の姉が持っていたポータサウンドをかりて、本番では先生のラジカセをかりてテープでYMOの曲を流してそれに合わせて演奏のようなマネをしていました。

エレクトーンは小学校4年の時に学校の方から放課後の行事と重なるならやめるように言われ、自分もなんとなくやっていただけだったのでやめました。

でもYMO友達の彼と真似事をするようになってから自分から進んで練習するようになりました。しかし、当時バンドスコアなんてものは手に入らないので結局のところ、練習はしてみるが耳コピもできないので、結局真似事の域は出ませんでした。

そうこうしているうちにYMOは散開します。『なんでだ。これから聴く音楽がなくなる』とまで思いました。散会後は坂本龍一のソロ活動の作品を聴き続けますが、やっぱりYMOの作品とは違う傾向のものがほとんどでした。

坂本龍一のソロを聴き続けながらも『YMOのようなグループが出てこないか』と探し続けていました。すると中学3年の時にラジオから『YMO+ロック』のような音楽が聴こえてきました。それがTMNETWORKでした。

その出会いから約1年後『GetWild』でブレイク。テレビ出演も見ました。狂ったようにノリノリでキーボードを弾く小室哲哉に魅了されました。YMOは音楽だけでしたが、TMはパフォーマンスもカッコイイ、これだと思いました。

高校に入ってからバイトをしてシンセサイザーを買い集めコンテストにも出ました。

しかしTMも大学生の時解散しました。
またYMOやTMの次を探していると、五十嵐充が率いるEveryLittleThing(ELT)のFeelMyHeartを何かで聴きました。
ベースになる音楽はシンク(コンピューターが演奏する部分)、TMの小室哲哉のように手弾きパートもしっかりとあり、さらに洋楽のポップやロックの要素もしっかりと入っていて『完璧だ!』と思いました。

しかしこのELTもまた五十嵐充が脱退して音楽が大きく変わって行きます。

いつもどうして自分がいいな、と思ったグループが消えたり、ソロになって全く違う音楽をするのかと残念だと思っていました。でもその長年の疑問が解消しました。最近、坂本龍一の自伝『音楽は自由にする』を読んでわかった気がしたのです。

この本にはYMO時代に苦悩や葛藤している彼の心境、他のメンバーとの確執など、一般人からは想像もつかなった事も書かれています。YMOをやめてやっと解放されたといった事も書いてありました。

自分が好きなアーティストだけが消えていくのではなく、ビートルズにしてもかぐや姫にしてもアリスにしてもゴダイゴにしても、多くの場合、ソロになる。グループ内の確執もある場合もあるし、自分がやりたいと思っている新たな活動をするために解消する事もある。

逆に同じグループで同じような事を続ける方がもっと大変。
同じ事を繰り返すのはかえってそれぞれの成長の妨げになる。
だから新しいステージへ旅立つ。
ゆえに解散は当然の成り行き。

これは音楽の世界に限った事ではないと思います。

同じ会社や職場に居座り続ける、異動さえない、それは楽かもしれないが成長は望めない。
大学や大学院にい続けるのもまた同じ。

自分は基本的に同じ場所にい続けるのが嫌なタイプです。
でも成長しているかと考えるとそれは疑問ですが、きっとしていると信じて新しい事に挑戦し続けたいと思っています。