フードアナリスト
15日(土曜日)は京都へ行ってきました。

またいつも参加している研究会の講演会です。

今回は、社団法人日本フードアナリスト協会の理事長の横井裕之氏。
「フードアナリスト構想の実現と社会化について」というお題で講演していただきました。

意外にも横井さんの経歴は旧日興証券の元スゴ腕の証券マン。
なんでも年収1億2千万円だったんだとか。
一見全くの畑違いの方。
証券会社が扱う投資というのは、その資金で新たな富を得られるか減らすかというものです。
しかし、食事も投資と同じだと言われます。毎日お金を払って(投資)おいしいかどうか(損益)食べてみないとわからない、だから同じだと言っておられました。
意外にフードコアナリストとの事を始めるキッカケの話しが面白かったです。自分は色んな本を読んでいるのでそれなりに証券市場の話しも知ってはいるつもりでしたが、やはり実際に中におられた方のお話しというのは臨場感があって面白かったです。
高給取りの証券会社を辞めてまで新たなビジネスにチャレンジされた動機が、一言で勝手にまとめると、やはり理不尽な市場のあり方に違和感があったのではなかったのかな、とお話しを聞いていて思いました。
余談ですが、知人の旦那さんも元証券マンで辞めてから株を始めたそうですが、一度も負けた事が無いと言っていました。やはり市場の読み方が業界の人にはわかるようです。
世の中にある情報というもののうち、食に関するものは9割も占めるそうです。
その食に関する情報を正しく提供しよう、その中心となるポータルサイトを作ろう、そのためには食のプロを養成しよう、さらにそのために情報を的確に伝えられるスキルを認定するフードアナリストという資格を作ろう、その資格のための教本も作ろう、資格ができただけじゃ意味がないから有資格者には初級レベルからでも協会が仕事を依頼しよう、そこまで考えたビジネスモデルを実際に運営されています。
資格は取ったらおしまい、資格管理団体は資格を与えるだけ、というのが一般的です。資格だけでなく仕事まで斡旋するというのは素晴らしいと思いました。

ただ疑問に思った事があったので、講演の後の質疑の時間に質問しました。
それは、例えば、求人広告という情報であれば、職種や給与などの情報は誰が見てもそれに関しては明確で、良し悪しは金銭感覚が違う人が見ても各自で判断できます。
株で言えば、先週と現在の株価の差が明確ですし、明日の株価は明日になればわかります。誰が見ても同じです。
しかし、食というのはそうはいきません。
①同じお店の『辛くておいしいカレー』を食のプロであるフードアナリストが『サッパリとした辛さ』とか『女性でも食べやすい辛さのカレー』と情報誌に書いて、それを見て期待して食べに行った人がみんな同じように感じるとは限りません。性別や年齢だけでなく、関西人か関東人かだけでも大きく違います。
②そういったものを画一的なスキルで客観的な情報というものを提供できるのでしょうか。いかに画一的なスキルを要する試験で合格したとしても、その有資格者全員が同じ味覚である事はあり得ません。
で、その回答(筆者によるまとめ)。
①食というのは味だけでなく、お店の内装や雰囲気、サービス、トイレに至るまで全ての『情報』が組み合わさって『食』というものができている。だからそういった『味』以外の情報を提供する事によって、もっと詳細な食のデータを提供する、つまり味だけでなく味にも影響する多くの情報も伝える、それがアナリストの仕事であり、ビジネスモデルである
②また、言われるような客観的な情報というものであれば、東京で始めている例で東京のパン屋さんのデータを取っている。例えばパンの色が5段階の何なのか、歯ごたえは硬いのか柔らかいのかどうなのか、といったデータを取ってランキングなどを作るのにも活かそうとしている
といった回答をいただきました。
①については終了後でフードアナリストの方が声をかけてくれたのですが、『そうなのよ~、同じ事誰か質問してくれないかと思ってたのよ~』『大体、美味しいって紹介されてるお店とか行列のできるお店って美味しくないでしょ』ってと言われました。
なんだ、有資格者も同じ疑問点を持ってるんだと思いました。
②美味しさは個人差がある事はもちろん認めておられましたが、なのにどうしてランキングにしなければならないのか、意味がわかりませんでした。
本の業界でも本の売り上げを上げようと始めた『本屋さんが選ぶランキング』というのがありますが、これは一見成功に見えたものの失敗だったそうです。なぜか。1位しか売れないんだそうです。
食の世界も二の舞になるとまでは言いませんが、ミシェランのように見えない基準のランキングよりはマシだと思いますが、好みに個人差のある『食』にそうしてランキングが必要なのかわかりません。
フランスパンの歯ごたえや弾力は重要かもしれません。視覚的には色も大事かもしれませんが、写真で見れば十分だと思いますし、同じオーブンで一度に焼いても、成形の誤差や焼く時の置き位置でも焦げ目の色というのは変わってきます。くぼみは薄い色に仕上がりますが、それはどう評価するのでしょうか。
はっきり言って考え出したらキリがありません。
また、フードアナリストの7割(だったかな)が女性だそうです。最近の男性は元気がないからだとか、『食』を接待の道具にしかしないとか、仕事が忙しくてお腹が膨れたらいいとか、それが男性のアナリストが少ない原因ではないかと言っておられました。
大体そうだと思いますが、もう一つ挙げたいと思います。
それは外食産業が画一化してしまい、味の質が低下し、味にこだわる男性は、値段に関係なく美味しいかどうかもわからないものにお金を払うようなリスクを冒すのは無駄な事なので、自分で作るのが一番だと考えると思います。実際に自分もそうです。
女性は雰囲気やその他の要素も吟味する傾向が強いと思います。でも男性は美味しければ汚い店内でもそれでいいと考える傾向があると思います。
今回は懇親会に参加しませんでした。
その理由は、
①交流会の類に参加する場合は費用対効果を重視する
②会費が高いと感じるものは控える
という点からです。
でもフードアナリストの方ともっとお話しがしたかったです。


またいつも参加している研究会の講演会です。

今回は、社団法人日本フードアナリスト協会の理事長の横井裕之氏。
「フードアナリスト構想の実現と社会化について」というお題で講演していただきました。

意外にも横井さんの経歴は旧日興証券の元スゴ腕の証券マン。
なんでも年収1億2千万円だったんだとか。
一見全くの畑違いの方。
証券会社が扱う投資というのは、その資金で新たな富を得られるか減らすかというものです。
しかし、食事も投資と同じだと言われます。毎日お金を払って(投資)おいしいかどうか(損益)食べてみないとわからない、だから同じだと言っておられました。
意外にフードコアナリストとの事を始めるキッカケの話しが面白かったです。自分は色んな本を読んでいるのでそれなりに証券市場の話しも知ってはいるつもりでしたが、やはり実際に中におられた方のお話しというのは臨場感があって面白かったです。
高給取りの証券会社を辞めてまで新たなビジネスにチャレンジされた動機が、一言で勝手にまとめると、やはり理不尽な市場のあり方に違和感があったのではなかったのかな、とお話しを聞いていて思いました。
余談ですが、知人の旦那さんも元証券マンで辞めてから株を始めたそうですが、一度も負けた事が無いと言っていました。やはり市場の読み方が業界の人にはわかるようです。
世の中にある情報というもののうち、食に関するものは9割も占めるそうです。
その食に関する情報を正しく提供しよう、その中心となるポータルサイトを作ろう、そのためには食のプロを養成しよう、さらにそのために情報を的確に伝えられるスキルを認定するフードアナリストという資格を作ろう、その資格のための教本も作ろう、資格ができただけじゃ意味がないから有資格者には初級レベルからでも協会が仕事を依頼しよう、そこまで考えたビジネスモデルを実際に運営されています。
資格は取ったらおしまい、資格管理団体は資格を与えるだけ、というのが一般的です。資格だけでなく仕事まで斡旋するというのは素晴らしいと思いました。

ただ疑問に思った事があったので、講演の後の質疑の時間に質問しました。
それは、例えば、求人広告という情報であれば、職種や給与などの情報は誰が見てもそれに関しては明確で、良し悪しは金銭感覚が違う人が見ても各自で判断できます。
株で言えば、先週と現在の株価の差が明確ですし、明日の株価は明日になればわかります。誰が見ても同じです。
しかし、食というのはそうはいきません。
①同じお店の『辛くておいしいカレー』を食のプロであるフードアナリストが『サッパリとした辛さ』とか『女性でも食べやすい辛さのカレー』と情報誌に書いて、それを見て期待して食べに行った人がみんな同じように感じるとは限りません。性別や年齢だけでなく、関西人か関東人かだけでも大きく違います。
②そういったものを画一的なスキルで客観的な情報というものを提供できるのでしょうか。いかに画一的なスキルを要する試験で合格したとしても、その有資格者全員が同じ味覚である事はあり得ません。
で、その回答(筆者によるまとめ)。
①食というのは味だけでなく、お店の内装や雰囲気、サービス、トイレに至るまで全ての『情報』が組み合わさって『食』というものができている。だからそういった『味』以外の情報を提供する事によって、もっと詳細な食のデータを提供する、つまり味だけでなく味にも影響する多くの情報も伝える、それがアナリストの仕事であり、ビジネスモデルである
②また、言われるような客観的な情報というものであれば、東京で始めている例で東京のパン屋さんのデータを取っている。例えばパンの色が5段階の何なのか、歯ごたえは硬いのか柔らかいのかどうなのか、といったデータを取ってランキングなどを作るのにも活かそうとしている
といった回答をいただきました。
①については終了後でフードアナリストの方が声をかけてくれたのですが、『そうなのよ~、同じ事誰か質問してくれないかと思ってたのよ~』『大体、美味しいって紹介されてるお店とか行列のできるお店って美味しくないでしょ』ってと言われました。
なんだ、有資格者も同じ疑問点を持ってるんだと思いました。
②美味しさは個人差がある事はもちろん認めておられましたが、なのにどうしてランキングにしなければならないのか、意味がわかりませんでした。
本の業界でも本の売り上げを上げようと始めた『本屋さんが選ぶランキング』というのがありますが、これは一見成功に見えたものの失敗だったそうです。なぜか。1位しか売れないんだそうです。
食の世界も二の舞になるとまでは言いませんが、ミシェランのように見えない基準のランキングよりはマシだと思いますが、好みに個人差のある『食』にそうしてランキングが必要なのかわかりません。
フランスパンの歯ごたえや弾力は重要かもしれません。視覚的には色も大事かもしれませんが、写真で見れば十分だと思いますし、同じオーブンで一度に焼いても、成形の誤差や焼く時の置き位置でも焦げ目の色というのは変わってきます。くぼみは薄い色に仕上がりますが、それはどう評価するのでしょうか。
はっきり言って考え出したらキリがありません。
また、フードアナリストの7割(だったかな)が女性だそうです。最近の男性は元気がないからだとか、『食』を接待の道具にしかしないとか、仕事が忙しくてお腹が膨れたらいいとか、それが男性のアナリストが少ない原因ではないかと言っておられました。
大体そうだと思いますが、もう一つ挙げたいと思います。
それは外食産業が画一化してしまい、味の質が低下し、味にこだわる男性は、値段に関係なく美味しいかどうかもわからないものにお金を払うようなリスクを冒すのは無駄な事なので、自分で作るのが一番だと考えると思います。実際に自分もそうです。
女性は雰囲気やその他の要素も吟味する傾向が強いと思います。でも男性は美味しければ汚い店内でもそれでいいと考える傾向があると思います。
今回は懇親会に参加しませんでした。
その理由は、
①交流会の類に参加する場合は費用対効果を重視する
②会費が高いと感じるものは控える
という点からです。
でもフードアナリストの方ともっとお話しがしたかったです。
