収録を控えた楽屋にて私 白石麻衣の隣では戦いが起きていた




「ちょっと生ちゃん!抜けがけする気やろ!」



「だってさゆりんには相応しくないんじゃない?」



「そんなことない!」



「でもでもこれ持ってるの私だけだもーん!」



そう言ってメッセージ付きの金のテープを自慢げに掲げる生ちゃんだが

未だに納得のいかなそうな顔をしたさゆりんは食い下がらなかった。




「まあまあ2人とも、席は右だけじゃなくて左側にもあるんだからさ!」



右側と左側でわかれて座れば問題ないのではないかと思い伝えても

頬をふくらませてバチバチと激しい視線を交わらせる2人は何故だかどちらも引かなかった。


まあ、2人とも本気の言い合いって訳でもないだろうし…



少し困りつつ腕を組みどうするべきか考えていると




「あっ、まだ空いてるっ!ラッキ〜!」



テクテクと歩いてきた飛鳥がストンと私の左側の席に座った




「あ、あすか…」



「どうしたの??」




キョトンとしている飛鳥に比べ私の額には汗が滲んだ




「ちょっと飛鳥ったら!」



「なんで座っとるん!?」




ギロりとした2人の目線が飛鳥に刺さる





「だって空いてたもん!ねっまいやん!」




「うーん、そうだね…」




気にする様子のない飛鳥。
それとも分かっていたのだろうか?




そんな飛鳥に気を取られていると、私の右側にしれっとさゆりんが座る。




「あれ…」




「早い者勝ちやもんねー!」





さゆりんは飛鳥と視線を合わせると、そう言って満足そうに笑った

飛鳥が来たことによって、まず席を取ることにしたさゆりんは結構冷静だと思う。






「ふん…!2人がそういう事するなら私にも考えがあるからね!」




一方 ニヤリとした生ちゃんは
私の前に少し強引に立ち、ストンと私の膝の上に腰を下ろした。





「生ちゃん…!?」




驚く私と同時に、さゆりんはその手があったかと気づいたかのように
「やられた…」と悔しそうに声をこぼした。





でもとりあえず一件落着。

と一息つくと、生ちゃんが私と向かい合うように座り直す。




「まいやん好き〜!」




背中に手を回しウキウキとした声を出した




「ん〜私も好きっ!」




それがとても可愛くて、応えるように言葉を返すと
両隣の飛鳥とさゆりんが ムッとした表情を私に向けた。



やってしまったと思った時には既に遅く


立ち上がった2人が生ちゃんを引き剥がそうと奮闘し始めた。




呆気を取られるけど
悪い気はしないと思う私がいけないのだろうか…







わちゃわちゃしているけど笑顔になれる

こんな幸せな時間が
卒業までだなんて考えたくないな……



あー、もうっ!






「みんな大好きっ!!!」















ということで皆さんおはようございます!真顔


大変お待たせしました、Y&Aさんリクエストありがとうございました<(_ _)>



のろすぎる更新にも関わらず
読んでくださる方がいるということに感謝しています!ありがとうございます!




そしてこれからもよろしくお願いします!!






…呟き↓



8月も本日で終わりですがまだまだ暑さは続きますね(--;)


9月の2週目にはついに私20歳を迎えます。

アメブロを始めて何年だろうか?
たくさんの方と出会えて楽しいことばかりの10代でした。

また近頃1つリクエスト投稿しますね!


水分補給を忘れずに夏をすごしましょう!



それではまた(^_^)/~~






HONO