欅坂を脱退し数年後 
欅坂の頃を含め多くの記憶をなくした平手友梨奈と偶然再会した長濱ねるのお話(妄想)。





問題ない方のみ先にお進み下さい<(_ _)>








ザ——————









 ブーン







「風邪引きますよ?」



「…」




「この傘使ってください!ってもしかして貴女・・・」




「…」








真っ暗な世界に 雨の降る音と車の走る音だけが響いていた



冷たさも寒さも何も感じない


楽になりたい そう思う日が多くなっていた


私は何のために、誰のために生きてきたのだろう



自分に問いかけても答えなんて返ってくるわけが無かった。



覚悟を決める必要も私には無い






「ちょっと何してるの!」




離して!




一歩前に足を出した時、黒い人影が私の腕を掴む

必死に振り払おうとしても手が離れる気配はなかった




「てち わたしだよ、、!」



影が言葉を発する事に何故違和感を感じ無いのだろう

こんな真っ黒な人を私は知らない

それが本当に人なのかすら考えることもしなかった。




「あんたなんか知らない!やめて、やめて…!」




「落ち着いて!ゆっくり深呼吸し…」



雨に紛れて涙を流す自分にも気づかず、ただ必死に抵抗し続けていた











プツン







「友梨奈!友梨奈…




糸が切れるような音がハッキリと聞こえた


そして、私の名前を呼ぶ女性の声も…














ここは、どこ…




「てち?」




「誰っ!?」




部屋のドアがゆっくりと開く、私は枕を手繰り寄せ身構えた。




現れたのは知らない女性


私より少し年上のように見える。





「安心して、ここから動こないから」



ドアの前に座った女性は自己紹介をする


長濱ねる


全く聞き覚えのない名前。



ますます誰なのか分からなくなった


さっき見た影は彼女なのだろうか。



「何で私のことを知っているの?」




「知ってるに決まってるじゃん…なんで、なんでなの…」



どんどん暗くなる表情


やがて長濱ねると名乗る人物は俯き涙を流し始めた。



危ない人じゃないのかもしれない

根拠なんてないけど
近づいて彼女の前にしゃがみ込んだ。




「私とどこかで会ったことがあるってこと?」



「数年 、一緒に居たよ…」



弱々しく悔しそうな震える声


でも彼女が何を言っているのか理解できない

数年?
そんなに一緒にいたら忘れるはずがないのに



この人の勘違い?
でもそれなら名前が一緒なわけがない。


けれど…




「私には家族も知り合いも友達もいない」



何故 私は知らない彼女にそんなことを言ったのだろう

言ったって何も変わらないのに。




でもその言葉を聞いた瞬間、彼女は突然 私を抱きしめたのだ。




「ごめん、ごめんねてち…助けてあげられなくてごめん。
何も出来なくて本当にごめんなさいっ…」



何故だろう、温かくて懐かしい。


彼女の事も 彼女が謝る理由も知らないのに


自然に溢れた涙が頬を濡らした











— 卒業したら一緒に住んじゃう? —


— でも、てち何も出来なさそう! —


— ねるひどーい!! —




楽しそうな話し声。

私と、ねるの声…?












「思い出さなくたって良いんだよ、また二人で楽しい事沢山しようよ…!」



「無理だよ、この世界は辛いだけだから」



「今度は何があっても絶対に守る!友梨奈信じて…誓うから」



「無理に決まって…ンッ!」






キスに遮られた拒絶の言葉。



どうして彼女を押し返せないのだろう



頭を撫でて貰うのはこんなに気持ち良くて落ち着くんだ…






「友梨奈…ほんとうにごめんね」






そんな悲しい顔しないでよ、、


胸が締め付けられるように痛く感じた



貴女と私がどんな関係だったのかは分からない



でもその誓いが小さな光を私の世界にさしてくれたような気がした。










ただの私のつぶやき笑↓↓↓





皆さんおはようございます!HONOです!ニヤニヤ


フォロワーさんいつもありがとうございます!
というかいつの間にフォロー・フォロワー表記になっていたんだろう…?


なんか色々変わりすぎてて困惑してます笑

日向坂の小説書いてた方はパスワード忘れちゃうし笑い泣き


などなどありながらも小説書くの楽しいな、と思っております笑
色んな書き手さんの文章能力に追いつけるよう、これからも頑張ります!



次の更新は早ければ土曜日かなと!

暑い日が増えたので
皆様 体調にお気をつけて下さいd( '∀' )


それではまた次の投稿でウインク





HONO