「次の収録まで座ってなよ?」


「うん...」


理佐は携帯を片手にそう言った。


確かに少し疲れたけど、私はそれよりも西野さんと白石さんが気になって仕方なかった。




「入ってもいいかなー?」


10分ほどたった時だろうか、ノックの音と一緒にそんな声が聞こえた。


もしかして西野さんと白石さんかもしれない

そう思って立ち上がろうとすると、理佐が先に立って早足で扉の方へ向かっていく。



何かを話しているようだけど、理佐はドアを少ししか開けていないし

声も小さくて何も聞こえなかった。



少しして私の隣に戻ってきた理佐に誰だったのか聞けば
理佐はマネージャーだったと答える。


「そっか」


言葉を返し、次の収録まで休むことにした。





...
乃木坂の楽屋(高山side)



楽屋に戻ってきた2人。


なぁちゃんはすぐ椅子に座ったが

まいやんは戻ってきたと思ったら、携帯だけ手に取って楽屋を出ていく。


きっと私以外のメンバーも、さっきよりも空気が悪くなっていると感じただろう


けど他のメンバーは絶対声を掛ける気がないから、ここは私が行くしかないな·····



そう思って不機嫌そうに口を膨らませている 
なぁちゃんの元に移動した。




「なぁちゃんどうしたの?いつも怒ることなんてほぼ無いじゃん...」



「だってまいやんが悪いんやもん!」



「まあまあ落ち着いて!それで由依ちゃんを驚かせたり気を使わせたりしたら、嫌われちゃうよ?」



「そんなの いやや!」



「なら、まずまいやんにちゃんと謝ってきなよ!」



「うん...かずみんありがとう!」




由依ちゃんの事 相当気に入ったのかな...?

なら由依ちゃんの話も少し聞きたいかも。


そんな考えに至った私は、欅坂ちゃんの楽屋に向かった。



コンコン


「入ってもいいかなー?」


一様 返事を待っていると、ドアが少しだけ開いて

そこから覗く理佐ちゃんが私の事をジッと見つめる。



「理佐ちゃん、ちょっと由依ちゃんに はな」



「由依は今疲れてるので、あとでお願いします」



バタンッ



「あっ...」



すぐにドアを閉められてしまった


一体、なぁちゃんとまいやんは何をしたのだろうか·····



「はぁ...疲れた」


コツ コツ コツ


ため息を零すと、後ろから足音が聞こえた。



「高山さん、まさか欅坂さんに浮気ですか!?」



「ん?」



振り返ると、そこには腕を組んでムッとしてる与田ちゃんが立っている。



「与田ちゃん...これはちが」


「もう高山さんなんて知りません!」


「えっ、ちょっと待ってよ...!」



走るように行ってしまう与田ちゃんを私は必死に追いかける。


なんか色んなことに巻き込まれてるよ...


とりあえず今は与田ちゃんの機嫌を直さないと


なぁちゃんとまいやんごめん!


心の中で謝って、私は欅坂ちゃんの楽屋前から去った。










...
皆さんおはようございます!

続き投稿出来ましたニコ

今回は始めて由依side以外を書きましたが、この後も七瀬sideは書くつもりです!


そして新長編も書いてるんですが
中々思うようには、進んでないです(今6話)

これ投稿できるまでに相当時間かかりそう·····ぐすん



うーん、お話はこんな感じかな...笑


それでは読んでくださった方ありがとうございました!


また次の投稿で(^_^)/~~


HONO