「平手さん授業中に寝ちゃダメでしょ、これで何度目だと思ってるの。」
「すみません」
今は学校で、担任の長濱先生に説教されている所だ。
それにしても、毎回 わざわざ生徒指導室まで呼び出さなくたっていいのに。
昨日あんまり寝られなかったのは自分のせいって分かってんのかな?
私は席を立ち、机に両手をついて先生に顔を近づけながら話し始める。
「元はと言えば、ねるが寝させてくれなかったからじゃ無いんですかー?」
「が...学校では長濱先生でしょ?」
ほんと、ねるは名前で呼んだだけですぐ動揺するんだから。
「はいはい、でも寝させてくれなかったのは本当の事ですもんね?」
「それは、そうかもしれないけど...」
「じゃあお説教はこれで終わりって事で」
「ちょっと平手さん!」
私は手を掴まれる前に逃げるよう生徒指導室を出た。
だって説教される理由がわからないもん。
その日の夜、携帯を見ていると玄関のドアが開く。
「ただいま!」
「ねるおかえり」
そう、私とねるは一年ほど前から恋人で同棲しているんだ。
早速帰ってきたねるに私は今日の不満を伝えた。
「ねる、寝てたからって説教は勘弁してよ」
「仕方ないじゃん、何もしないと学年主任に嫌味ばっかり言われるし」
ねるは話をしながら鞄を置いて、疲れているのか着替えもせずに私の所に歩いてくる。
「ほんとに嫌味なんて言われてるの?」
「彼女の言葉くらい信用してよね」
「はいはい」
適当に返事をすると、ねるは仰向けの私の上に 覆い被さるように乗る。
「ねる重いよ...」
「友梨奈への嫌がらせー!」
そう言ってねるは幸せそうに笑うんだから、ほんとに性格が悪いと思う。
「悪かった、謝るから」
「友梨奈がそう言って謝った所を見たこと無いんだけど?」
「じゃあ、これで許して」
ねると目が合った私は、唇を重ねて少し無理やり舌を入れる。
「はい、もういいでしょ?」
まだ続けようとする ねるを退かして立ち上がると
そんな私の手をねるは掴んだ。
「ダメ、最後までしよ...?」
「やだよーまたそれで怒られるの私だもん」
「お願い友梨奈!」
本当にさ、好きな人の上目遣いってせこいと思うんだよね...
それに、ここまで言われて断るのも嫌だし
あとで明日は説教なしでって伝えとかないと。
「良いんですね?長濱せんせっ!」
「ちょっと家ではねるって呼んでよ...!」
「はぁ ほんとわがままだな」
「めんどくさい女ですみませんね」
そう言って拗ねるんだから、本当にめんどくさい
でも 今はもう
そんな所も 一周まわって愛おしいよ
終
...
はい、皆さんこんばんはHONOです!
リクエスト以外で出した短編は久しぶりかな?
書き方わすれかけてます()
突然、生徒×教師が書きたくなったので書きました

てちと理佐の時代がキテいると聞きましたが
やっぱり私は、てちと言ったらねるかな〜って感じですw
ただ作者が好きなカプってだけですが...w
「涙をこらえるな」3話は、もう更新されてるのでぜひ読んでください

そして明日は「涙をこらえるな」の続きと
書けたら西野七瀬×小林由依の続きを出したいなって感じです!
それでは読んでくださった方ありがとうございました!🙇♀️
また次の投稿で( ^_^)/~~~
HONO