おはようございます!

今日はjasmineさんから頂いたリクエストです!

志田愛佳(妹)×渡邉理佐(姉)の姉妹パロです!


※この小説には卒業生の志田愛佳が出ます、問題ない方だけ先にお進み下さい。

リクエストありがとうございました!そして投稿遅くなってしまいすみませんでした...

...



「愛佳、あそこ見て理佐さんだよ!」


クラスメイトで幼馴染の長濱ねるが
校庭にいる理佐を見ながら指さし、私に伝える。


「ふーん。」


興味なさそうに返事をすれば、ねるは私の机の上に座っておでこを人差し指でつつく。


「本当はお姉ちゃんの事好きなくせに、愛佳は素直じゃないなぁ...」


「そんな事ないし...!」


不意に図星を突かれて、動揺してしまった。

そんな私の事をねるはニヤニヤと見てる。

ねるは人をからかうのが大好きなんだ。


「そうだ、今日愛佳の家に遊びに行ってもいい?」


「別にいいけど...」


「じゃあ決まり!理佐さんに会えるかな?」


ねるは悪戯っぽく笑う。

私の家に来る目的は、きっと私と理佐の仲を昔の頃に戻すことかな。

ねるの表情を見てそんな推測をした。









...夕方




「お邪魔します!」


「あら、ねるちゃんいらっしゃい」


「先部屋行ってるね」


お母さんとねるの話が長いことを知っている私は、先に自分の部屋に行って着替えることにした。



着替え終わり階段の下を覗くと
ねるはお母さんではなく、帰宅してきたであろう理佐と話していた。


私は耳を澄ませてその会話を聞く。


「理佐さん愛佳とはどうなんですか?」


「それが最近はもう全くダメ、反抗期なのかな...」



「理佐さんは愛佳の事好きですか?」



「そりゃたった一人の妹だもん、大好きだよ。」



「そうですか!」


「それじゃあ、ねるちゃんゆっくりしていってね」


「はい!」



会話が終わり ねるが階段を上ってくる

私は急いで部屋に戻りベットに腰掛けた。



「愛佳お待たせー」


「遅すぎ」


「ごめんごめん、でもいいこと聞けたでしょ?」


「ねる知ってたんだ...」


やっぱりねるは策士っていうか、上手いんだよな


「愛佳は理佐さんが可愛すぎて、中学二年生男子の思春期みたいになってるんだよ」


「ねるの気のせいだよ」



「だったら携帯の待ち受けは説明出来ないじゃん」


ねるはテーブルに置いていた携帯の画面をつけて、理佐とのツーショット写真の待ち受けを私に見せる。



「この写真いつの?」


「私が中学校に入学した時のやつ...」


「もう3.4年も前の写真だし、新しいの撮った方がいいよ!」


「なんで?」


「いいから早く!」


そう言って、ねるは半ば強引に私の腕を引っ張り一階へと連れて行った。





「理佐さん!ちょっと立ってください!」


「あっ、はい!」


ねるの勢いに驚きつつ、リビングでくつろいでいた理佐は立ち上がる。



「愛佳はここ、理佐さんは隣きてください」


「ちょっとねる...」


「愛佳は黙ってて!」


「ごめん...」


あまり乗り気ではないが、ねるの勢いは止められなかった。
何か言うと怒られるし...


「はい、写真撮るよ!」


ねるは私たちの前に立って携帯を向ける。


「愛佳よく分からないけど、写真撮るみたいだから笑おっか?」


「なんでだし...」


「ほら、愛佳笑って?」


理佐はそう言って私のほっぺを摘んで上にあげる。


「イタッ...!相変わらず怪力かよ!」


「あっごめん」


「棒読みじゃん!」



そんなツッコミを入れれば、理佐は楽しそうに笑った。
その笑顔につられて私も自然と口角が上がる。

こんな仲のいい姉妹みたいなやり取りは久しぶりにした気がする...
少し気恥しいけど、やっぱり嬉しかった。





「二人ともこっち向いてー!はい、チーズ!」



カシャッ



「いい写真、やっぱり姉妹はこうじゃないと!」



差し出された携帯には笑顔の私と理佐が写っている。


「いい写真...愛佳 うちにも送って?」


横から理佐が私に話しかけてくる。

数分前の私なら無視して居たかもしれない、でも今はもう 素直になれたんだ。


「後で送っとくよ...あと待ち受けにする」


「そっか、なんか幸せだなぁ...」


理佐のそんな声は震えていた気がした。


「り」


「やっと戻ったね!」



理佐のことが気になって声をかけようとしたのに、ねるの言葉に遮られた。

次に理佐の顔を見た時目が少し赤くなっていて
私は理佐の優しさを痛感した

だから私は、理佐にある提案をしたんだ。



「理佐、今度一緒に買い物でも行こっか」


「ほんと!?行きたい...!」



数年の間出来なかったことを、私はこれから理佐と一緒にして行きたい。


ねるのおかげで、お姉ちゃんの優しさに気づけたんだ...。