おはようございます!
今日はnao⊿sakamiti46さんから頂きました
齋藤飛鳥×白石麻衣のお話です。リアパロにしました。
リクエストありがとうございました!そして投稿遅れたこと本当にすみませんでした...。
...
「よし、飛鳥も20歳だし帰りにお酒飲みに行こ?」
仕事の帰りが偶然まいやんと被った。
少し話をして、中々時間が合うことも無いし
丁度明日が私はオフだった事からまいやんが私を誘ってくれた。
「でも私、お酒全然飲めないよ?」
20歳になったばかりだし、中々飲む機会もなかった私の舌は お酒に慣れていない。
「大丈夫だよ飛鳥!私もそんなに強くないし!」
何故か自慢げに言うまいやんが可笑しくてケラケラ笑うと、まいやんはプクッと頬をふくらませて私のことを見る。
「ごめんごめん、さっ行こ...!」
ツボに入ったかもしれないくらい、笑いを抑えるのが大変だったが何とか誤魔化してまいやんに着いていく。
しばらく経つとオシャレなお店に着いた。
「まいやんこういうお店も知ってるんだ」
「マネージャーさんに教えてもらったの!」
「そうなんだ」
カウンター席に座るが、あまりこういうお店に来たことがないから何だかふわふわする。
「飛鳥は何飲む?」
まいやんにそう聞かれても、私はお酒に詳しくないし何があるのか分からずに困った。
「じゃあ私のオススメは?」
「それで...」
「うん!」
いつもメンバーに甘えてるイメージがあるけど、
やっぱりお姉さんだなってこういう時に思う。
その時、電話がなり少しだけ席を外れた。
「ごめん、お待たせ」
「カクテルだからすごく飲みやすいよ?」
電話が思ったよりも長引き数十分かかってしまったが、戻ってきた時にはまいやんが頼んでくれたカクテルが置かれていた。
「すごく綺麗な色」
オシャレなグラスにレモン色をしたお酒。
こういうお酒は初めてだから自然とテンションが上がった。
得意ではないお酒もスっと喉を通り、美味しいと感じる。
「まいやん素敵なところに連れてきれくれてありがとう!」
「飛鳥〜!!」
「ちょっと、まいやん?」
私が少しずつ1杯のカクテルを飲んでいる間に、いつの間にか出来上がっていたまいやん。
頬を真っ赤に染めて機嫌良さげに私に抱きつく。
まいやん、私以上にお酒全然ダメなんじゃん...
それとも私が電話してる間に相当飲んだとか?
でもどっちにしろ、これならお酒じゃなくて普通のご飯に誘えば良かったのに。
「まいやんは明日午後から仕事なのに、大丈夫なの?」
「うーん...」
カクテルを飲みながらまいやんは曖昧な返事をする。
「すみません、タクシーお願いしてもいいですか?」
「かしこまりました。」
仕事に影響すると考え、勝手に解散を決めた。
お会計を済ませてまいやんに声をかける
「まいやん立てる?肩に手を回して?」
おぼつかない足取りで私の肩に手を回して、ニコニコ笑う。
フラフラと移動しながらお店の外になんとか出れた。
「そんなに弱いなら飲まなきゃいいじゃん」
タクシーを待つ間にそう伝えると、まいやんは私の方に体を向けて話し出す。
「私が20歳になった時、飛鳥と一緒にお酒を飲みたいって思ったの。だからようやく飛鳥が20歳になって今日こうやって飲めた事、私の夢が叶って嬉しかった...!」
何その夢、まいやんはもっと大きな夢を持ってなよ。
心で毒づいたけど、本当はすごく嬉しかった。
まいやんのそういう所が大好きだから、まあ本人にはおちょくってくるから"大好き"なんて絶対言わないけどね。
丁度タクシーがついて、よろけながらまいやんは乗り込んだ。
「私とお酒飲むのが夢だったなんて、まいやんってやっぱりちょっと変人だよね」
「コラッ、飛鳥ったら酷い...!」
「ふふっまいやん、いつもありがとう。」
「...飛鳥?」
パタン
ドアが閉まる直前でまいやんに感謝を伝えた。たまには感謝もね...まいやん忘れそうだし。
「あーあ、私も酔ってるな〜早く帰ろ。」
後日、まいやんは普通に覚えていて
楽屋で皆に自慢し
飛鳥にしばらく口を聞いてもらえなかったらしいです。
終