私が西野さんと白石さんに視線を向けたその時


西野「もう、まいやんなんか大っ嫌いや!!


西野さんのそんな大きな声が楽屋に響いた。


西野さんの声量に、私はもちろん乃木坂さんのメンバー全員が口を開けて驚いた。


だけど白石さんだけは唯一驚かずに鋭い視線を西野さんに送っていた。


そしてその瞬間から乃木坂さんの楽屋には重たい空気が流れ始めた。


話し声は消え、シーンとした楽屋の中心に立つ西野さんと白石さんに視線が集まる。


きっと皆さんは、誰か早くこの空気をどうにかしてくれと願ったと思う。


すると皆さんの願いが通じたのかメンバーの高山一実さんが西野さんと白石さんの間に割って入った。


高山「はい、終わりー!!なあちゃんもまいやんも落ち着いて!」


白石・西野「...。」



高山さんが間に入ったことで西野さんと白石さんはそれぞれ別々の方へ歩いていった。


そして静かな楽屋の所々からは乃木坂さん達のホッと吐いた安堵の息が聞こえた。


でも二人の口論の原因となり、西野さんと白石さんの仲に壁を築いてしまったのは紛れもなく私。


ただ私は収録前の時間を欅坂の楽屋で過ごしていただけなのに...


いつの間にか乃木坂さんの楽屋で、西野さんと白石さんの仲を険悪にしてしまった...。


どうしたらいいのかも分からず、楽屋の床を見つめていると


キィィ...ガチャッ


ドアの開く音が聞こえた。



スタッフ「乃木坂の皆さんスタジオにお願いします!」


そしてスタッフさんの声掛けで乃木坂さん達は続々と楽屋を出ていき、私は乃木坂さんの楽屋で一人ぼっちになった。


小林「戻ろ...。」


私はそう呟き暗い気持ちのまま欅坂の楽屋へと向かった。


ガチャッ


志田「あっ、ゆいぽん!あの後どこ行ってたの!?」


織田「まさか...西野さんと...?」


小林「...。」


楽屋へと足を踏み入れた私に、いち早く気づいた愛佳と織田奈那の二人はからかうようにそう言ってきたが
私の暗い雰囲気に気づいたのか、静かに私から離れていった。


小林「はぁ...。」


溜息をつきながらパイプ椅子に腰を下ろすと


トントンッ


理佐「由依...?」


私の肩を優しく叩いた理佐が、心配そうな表情で私の名前を呼んだ。












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 皆さんおはようございます!

そして遅くなりましたが
あけましておめでとうございます!

何のお知らせもなく、投稿期間を空けてしまいすみません!

これからも投稿が不定期になると思いますが、気長に待ってくださると嬉しいです!

今年もよろしくお願い致します!

今回の小説にお付き合いくださった方ありがとうございました!

それではまた次の投稿で( ^_^)/~~


                                                   HONO