あの日を境に、あかねんは私をいつも助けてくれるようになった。


一方クラスメイトは、やめようという感情は見られなかった。


けど、罪を償わなきゃ。

そんな考えで学校を休む事はしなかった。






ーある日ー

 最近はずっといい天気だったのに、今日は曇り空。

何故か嫌な予感がした。


数時間後、その予感は的中する...。



お昼休み クラスメイトはいつもように、私の周りを囲んだ。


「友香みたいな奴が居る学校とか、うちら恥ずかしいんだけど!」


「理事長が体調崩してるって聞いたけど、それあんたのせいでしょ?」


菅:...。


きっと、もうすぐあかねんが来てくれる。


それまで我慢しなきゃ...。


こうなったのは、自分のせいだけど
自分では何もしないで、私はあかねんを待った...。


机の下で手を握り、怒りをグッと堪えた。


少し経つと


守:あんたらまだやってんの?


いつもなら、あかねんの一声でクラスメイトは私の周りから居なくなる。

それなのに今日、彼女達は あかねんの事を鋭い目で睨んでいた。


その時、私の頭の中では
あかねんが酷い事を言われてしまったら、どうしよう。

私のせいだ...。

そんなことを思っていた。


それなのに、クラスメイトの一人が発した言葉に私はとても驚くことになる。


守:なに?早くどきなよ。


あかねんもクラスメイトと同じくらい、鋭く睨んでいたが
クラスメイトの一人がボソッとこう呟いた。


「もういい加減にして...。」


守:は?


「よく言えたもんだよね、あんたらまだやってんの?なんてさ...。」


私にはどういう意味か分からなくて、
ただ机に座っている事しか出来なかったが

あかねんは分かっているのか、どこか顔を歪ませているのに気づいた。


そしてついに、クラスメイトの一人が
声を荒らげながら、あかねんを指差しこう言った。


友香、あんたの噂を流したのはこいつなんだよ...!



理解できなかった。

何を言ってるの?そんな訳ないじゃん。

クラスメイトにそう思った。


なのに何故かあかねんは、クラスメイトに言い返そうとはしていなかった...。


菅:あかねん...どういう事...?


あかねんの目を見てそう聞いたが、
目を合わせてくれる事もなく、言葉を返してもくれず
そのまま、あかねんは教室から出ていった。



心はあかねんを追いかけなきゃ。

ちゃんとそう思っているのに、何故か体は動かなくて
まるで、金縛りにあったようだった。