チャイムが鳴ると、クラスメイトは私の周りからいなくなった。

そして私は先生と入れ違いで教室を出た。


向かった先は校庭。


空を見上げると、クラスメイト達の間から見えた時とは違い

更に綺麗な青空が私の瞳に焼き付いた。











...
 次の日からも、クラスメイト達は私へ色々な言葉を投げかけてきた。


「平手さんの事壊しかけたんでしょ?」


「それって洗脳?」


「やっばっくね?」


キャハハハハ


確かに私がやったことは悪い事。

だから平手さんに何を言われたって、仕方ない。


けど、貴女達に何かを言う資格なんて何にもない...。


この時の怒りの先は、昨日とは違い
自分ではなく、私の周りを囲む彼女達だった。


菅:何も知らないくせに...何も知らないくせに。なっ



?:やめなよ!!


頭にきて、言い返そうとしたその時
誰かの大きな声によって、私の声は遮られた。


ドアの方へ視線を向けると、そこには息を切らしたあかねんが立っていて、

呆気に取られている間に、あかねんは私の周りにいた彼女達に怒鳴っていた。


守:友香の気持ちをちゃんと考えなよ!
だいたいあんたらみたいな奴に、友香をけなす権利はない!


あかねんはそう言い切って、私も含めクラスメイト全員が驚いている中
私の腕を引っ張って、教室から飛び出した。


あかねんに連れていかれた場所は、昨日私が来ていた校庭だった。


今日も昨日と同じで、綺麗な晴天の青空。

あかねんは私の腕を掴んでいた手を離し、


守:私のせいで、もっとクラスに居ずらくなっちゃったかな...。


私に背を向けたまま、あかねんはそう言った。

でも私はそんな事を思っていなかったし、嬉しい気持で一杯だったから


菅:そんな訳ないじゃん...!助けてくれてありがとう...。

あかねんの手を握って、感謝を伝えたんだ。