手持ち花火をしたあの日から三日が経った。
そんな今日のお昼、
相変わらずダラダラとした生活を送っている私の元に、走ってきたのか汗をかいて肩で息をする ねるがやって来た。
平:ねる!?
長:わっ...掃除したのにまた汚れてきた気がする...。あっ それよりも今日の夜、あのトンネルに行かない?
平:あのトンネルってもしかして...。
長:そうだよ!
私たちのいう「あのトンネル」とは、
この辺りじゃ霊が出るって有名な心霊スポットの事だ。
平:ぜっ、絶対行かないからね...!
長:ふーん。てち怖いんだー!!
平:怖いなんて言ってない...!
長:そっかぁ、なら大丈夫だね!じゃあ今日の21時にトンネル前集合!それじゃあまた夜に!
ねるはそう言って、私の部屋を出ていった。
一方 私は、ねるにうまく乗せられてしまったと頭を抱えた。
全然行きたくないし 、
本当のことを言ってしまえばとても怖い...。
だって あのトンネルにまつわる、いくつもの怖い噂をいろんな人から聞いていたから。
けど約束してしまったし、ねるに怒られたくはないからと
約束の時刻に私は、嫌々トンネルにやって来た。
辺りはもう真っ暗で、うっすらと周りが見えるくらい。
そしてトンネルの前には、私を驚かせようとしていたのか
懐中電灯を自分の顔に当てたねるが立っていた。
平:来たよ...。
長:あー!てち、やっときた!
平:ビクッ...ちょっとねる!突然大きな声出さないでよ!
長:えへへ ごめんごめん!
怖がる私とは逆で、ねるはとても楽しんでいるように感じた。
ねる、怖くないのかな...?
そんな事を思っていると、ねるはいつの間にかトンネルの中に入っていて 私を呼んでいた。
長:てちーほら早く!
平:置いてかないでよ...!
こんな所に一人で待っている方が怖い。
だったら、ねるに引っ付いてとっとと終わらせよ...。
そう考えて、私は慌てながらトンネルの中に足を踏み入れた。
ヒュー
平:なんか寒いよ...?
長:気のせいだよ、だってねる暑いもん。
平:そうかなー...ッ!?!?
長:えっ?てちどうしたの??
隣に並ぶ ねると会話をしていると
突然 背後に気配を感じ、全身を鳥肌が走った。
確認したい気持ちはあるが、なんせ怖い。
平:ねえ、ねる...?何か後ろに気配感じない...?
長:ん?そうかな?
何故かケロッとしている ねるは躊躇なく後ろを確認し、私の顔を見てこう言った。
長:てちの気のせい!誰も居ないよ!
平:本当...?
長:うん!
ねるの言葉を疑いながらも、好奇心に負け
私は自分の体を抱きしめながらゆっくり後ろを振り向いた。
平:...うわぁ...!!
続
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皆様こんばんは!いつもお読みいただきありがとうございます!
今回は不定期で投稿している
「幼馴染は気持ちを隠している(肝試し編 前編)」でした!
また近頃後編載せます!
いままでに投稿した二つは 一話完結の物語だったのですが、
今回は長くなってしまうと思って、二つに分けました笑
最近、更新自体 不定期になってしまっていますが、気長に待っていて頂けると嬉しいです^^
それと、8月9日に投稿したアメンバー限定の記事ですが
承認条件として
・読者登録して下さっている方
・いいね、コメント下さった方
を、承認しておりますのでどちらかの条件を満たしたのちの申請 よろしくお願いします。
それではお付き合いくださった方ありがとうございました!
またの投稿で(^_^)/~~
Twitter→@keyaki_ameba
HONO