皆様こんばんは!いつもお読み頂きありがとうございます!

今回は前に投稿した「新たな壁」の特別編で、
渡邉理佐 生誕小説です!

こちらも少し長くなっていますが、お読み頂けたら幸いです!^^

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 明日は 理佐さんの誕生日。

去年は誕生日を知らず、

終わってから 理佐さんに知らされて
とても後悔したし、悲しかったから 今年は気合を入れていた。



一週間前から理佐さんの誕生日プレゼントを用意して、夏休みだから どこかに行きたいなと予定を立てていた。


だから予定を確認しようと理佐さんに連絡をした。


「明日って時間取れますか??」


ピコンッ


メッセージを送ると、すぐに携帯がなった。


「うん 大丈夫だよ!」


返信を見て 小さくガッツポーズをした私は、スケジュール帳の7月27日に予定を書き加えてベットに寝転がった。


菅:楽しみで寝れない...。


なんて呟いたのに いつの間にか私は寝ていた。




ジリリリリリリリ...



目覚ましの音で目を覚ました私は、
準備済ませた後、鞄を握りしめて家を飛び出した。



向かった先は、もちろん理佐さんのお家。


ピンポーン


ガチャ


理:フワァ...友香おはよう。


理佐さんは眠そうに欠伸をして挨拶をしたあと、私を手招きした。


菅:何ですか...?


足を動かし、理佐さんが立っていた玄関の中に入ると
ギュッと私を抱きしめて耳元でこう言った。


理:今日もお洒落だし 可愛い...。


菅:...?


そういう事を言われるのはほとんど無いから、驚いたのはもちろん
何故か心配になって、理佐さんの顔を覗き込もうとすると


理:もうちょっとこのまま...。


そう言った理佐さんに、さらに強く抱きしめられて 私は照れずには居られなかった。

しばらく経つと、理佐さんが腕を緩めて
準備をするため、部屋の中に入っていった。



しばらくすると、着替え終わった理佐さんが外に出てきた。


理:お待たせ。


そう一言だけ言った理佐さんは、私の手を握って微笑んでから足を進めた。


私たちが向かったのは、最近出来たショッピングモール。


私は一週間前に 下見のため来ていたが、理佐さんが来るのが初めてらしく
テンションが上がっているように感じた。


一緒に洋服を見たり、ゲームセンターで盛り上がったり
理佐さんもとても楽しそうにしていて、それだけで本当に嬉しかった。


ショッピングモールを半分ほど回ると、いつの間にかお昼をすぎていた。


理:お腹すいたし、そろそろご飯にする?


菅:そうですね!ご飯食べましょう!


昼ごはんを食べることにした私達は、近くにあったお店に入った。


菅:どれにしようかな...。


理:友香早く〜...


菅:ちょっと待ってください...あっ海鮮丼にします!


悩んで決めたのは海鮮丼。
すると理佐さんが驚いていて、何だろうと首をかしげていると店員さんが私たちのテーブルに来た。


店員:ご注文をお伺いします。


理:海鮮丼を二つお願いします。


店員:かしこまりました。


菅:理佐さんも海鮮丼だったんですか??


理:うん、だから驚いてたの!


小さな事だけど、とても嬉しく感じた。


その後、海鮮丼を食べ終えた私達。

そろそろ良いかな?なんて思って、鞄から取り出したのは
ラッピングされた 理佐さんへの誕生日プレゼント。


菅:理佐さん...?


理:ん?


菅:お誕生日おめでとうございます...!これプレゼントです!


両手で理佐さんにプレゼントを差し出して、
気に入ってくれるかな?そう不安になっていると


理:友香ありがとう...!!


理佐さんはそう言って、嬉しそうにプレゼントを受け取ってくれた。


中身は数冊の小説。

理由は 前に私が小説を読んでいた時、
遠くから興味ありげに 小説を見つめていたのに気づいていたからだ。


理:友香 気づいてたの...!?


菅:理佐さんが小説気になるなんて、何だか意外でした...!


そう伝えると、理佐さんは照れくさそうにはにかんでいた。


理:友香ありがとう、また思い出が出来た!


菅:次は修学旅行ですね!今から楽しみです!



夏休みが明けたら、すぐに修学旅行。

今から待ち遠しくて仕方がない。


修学旅行の事を想像していたら、
理佐さんが呆れた声でこう言った。


理:どうせ友香はご飯が目的でしょ?


菅:ちょっと理佐さん!たまに冷たいですよ...


理:ごめんごめん!一緒に楽しもうね!


理佐さんは、落ち込んだ私に謝りながら 優しく頭を撫でてくれたけど

店内だったから、周りの視線を感じたのか
恥ずかしそうに そっと私の頭から手を離していた。

その行動が可愛くて、指摘しようとも思ったけど
冷たく返されそうだったから、何も言わないことにした。



まだ今日が終わるまで時間がある。

残りの時間も、楽しいって思って貰えたら嬉しいな...。