こんばんは!いつもお読み頂きありがとうございます!

そして更新あいてしまってすみません(><)

今回は理佐の生誕小説で、渡邉理佐×志田愛佳です!
時間を作れたら、今日もう一つ投稿します!

少し長いですが、
お読み頂けたら幸いですm(*_ _)m


…………………………………

 今日は私 渡邉理佐の誕生日。

まあ誕生日だからと言って、他の日とさほど変わらないと思う。


目覚ましの音で目を覚まし、立ち上がって大きく背伸びをした。


目の先には自分の携帯。

画面をつけると、通知が沢山溜まっていた。

それは皆からお祝いのメッセージが来ていたから。


だけどあまりにも沢山来ていたからと、お礼の返信はあとで送ることにした。


着替えを済ませ部屋をでようとすると、


ガチャ


ノックもなくドアが開き、目の前には朝っぱらから息をあげた 
メンバーであり、私の好きな人でもある 志田愛佳が立っていた。


理:愛佳 朝から何してるの?


そう尋ねた瞬間


志:理佐おめでとう!!


驚くほど大きな声でそう言いながら、愛佳は私に抱きついた。


理:ありがとう...でも朝からうるさいし、暑いんだけど。


お祝いされた事はとても嬉しかったけど、暑いからと愛佳を引き離しながら冷たく言葉を返した。


私から離された愛佳は、悲しそうに シュンとしていて
嫌われたら嫌だったからと頭を撫でたら、急に表情が明るくなってエヘヘと照れ笑いをしていた。


理:それじゃ。


愛佳にお礼を言ったことだし、食堂に向かおうと歩き始めると


志:理佐どこ行くの?


そう言った愛佳に引き止められた。


理:どこって、ご飯を食べに行くんだけど。


行く場所を伝えると、何故か愛佳はニヤニヤとし始めて 
怪しいし 怖いからと、足を再び前へ進めたが


志:理佐ストップ!はい、行こー!!


理:は?


小走りで私の横に並んだ愛佳は、私の手を取って歩き出した。


理:何、どこ行くの?お腹すいたんだけど。


ご飯を食べたかった私は、
それを邪魔されたことに とてもイラついた。


そんな私の気持ちも知らずに、愛佳は楽しそうにスキップしている。

その振動が伝わって腕は揺れるし、いくら好きな人だからと 脳天気な愛佳への怒りはさらに強まった。


そして着いたのは愛佳の部屋。


理:なんで愛佳の部屋?


そう聞いても、愛佳は何も答えずまたニヤニヤと笑っている。


ガチャ


愛佳に手を引かれて中に入るが、冷房が効いていて涼しいだけだった。


そしてよく分からないままソファに座らされ、私の隣に愛佳は座った。


志:二人きりだね!!


隣に座った愛佳の第一声はそれで、
いつもの私なら、ドキッとしていたと思うが

イライラしている今の私の頭には、

「二人きりになる為だけに、食堂に行こうとしていた私の邪魔をしたの?」


なんて酷いことだけが浮かんでいた。


それでも、私の不機嫌さに気づかない愛佳は


志:理佐にお祝いメッセージ送ったのに、返信こないから 朝から走って理佐の部屋に行ったんだ!


こんなふうにずっと、嬉しそうに一人で話していた。



愛佳の話を聞くこと30分。

耐えられなくなった私は、愛佳へ怒りをぶつけた。


理:はぁ...。もうほんとなんなの?!
嬉しいけど もういいから!ご飯食べたかったのに邪魔しないでよ!!


私はそう言って愛佳の部屋を出た。


ただの八つ当たりかもしれない...。

それでもちゃんと言った方が、良かったと思ったんだ。


誰も居ない廊下を歩き食堂に向かうと、何故かご飯が無かった。

だから近くに居たふーちゃんに聞いてみると


冬:あー、理佐のは菜々香が美味しそうに食べてたよ!


理:えっ?


よりによって今日誕生日の 私の朝食を泥棒しちゃダメでしょ...。

そう思って、菜々香に文句を言おうとも考えたが
愛佳に八つ当たりをした罰かもしれないと思い、静かに自分の部屋へと戻った。


部屋についた私はベットに寝転がり、空腹を紛らわすために寝ようとすること5分。


ガチャ


またもノックなしにドアが開いた。


理:誰ー?


ベットから起き上がり ドアの方を確認すると、
そこには落ち込んでいるのか、下を向いた愛佳が居た。


理:愛佳...?


志:理佐ごめん。うちのせいで朝食 菜々香に食べられたって聞いた...。


名前を呼ぶと、顔を上げた愛佳の目が潤んでいることに気づいた。


理:私こそごめん。それは愛佳に八つ当たりした罰だから気にしないで?


謝る愛佳の元に歩いて行き、ギュッと抱きしめると、愛佳は優しく抱き締め返してくれた。


しばらくすると、愛佳が腕を緩め私の目を見つめた。


理:...ッ...何?


照れながら そう聞くと


志:いや、なんかまた可愛くなったなって思って!


更に照れるようなことを、さっきまで泣きそうだった愛佳がサラッと真剣な表情で言った。

そして不覚にもドキッとしてしまったから、イラッとして愛佳に嫌いと伝えた。


理:んー...愛佳嫌い。


志:なんで!うちは大好きなのに!!


理:...。


色んなメンバーに大好きと言っている事くらい知っているのに、期待してしまうのは私の悪いところかな...。


それでも 誕生日を好きな人に祝ってもらった今日は
他の日と比べ物にならないくらい 素敵な一日だ。


でも もし恋人同士だったら、

もっと 素敵な一日になったのかな...。