おはようございます!
今回のリクエストはsoraさんから頂きました、志田愛佳(♂)×渡辺梨加の夫婦設定です!

私のイメージでは結婚一年から二年目くらいの、二人の旅行って感じです。
なので旅行と言っても、新婚旅行という訳ではないです!


・そして、始めて百合以外書いたので上手くいってるか不安ですが、
物語の中に入ってこの小説を書いたので是非読んでいただけたら嬉しいです!

リクエストありがとうございました!
…………………………………
 俺の名前は志田愛佳、今日は妻の梨加と旅行に行く予定だ。

梨:ねえまなくん...!

志:ん?どうした?

自分の荷物はまとめ終わり、玄関へと移動して
そろそろ出発の時間。という時に梨加が俺を呼んだ

梨加の部屋へと向かうと、部屋一面に荷物を散らかした梨加が部屋の真ん中にポツンと座っていた。

梨:何を持っていったら良いのか分からないよ...

その様子から、梨加はほとんど準備が出来ていなかった事に気づいた。

志:おい、梨加まだ準備してたのかよ!もう行く時間だぞ?

梨:ンン...ごめんなさい...

志:怒ってるわけじゃないってば!ほら手伝うから一緒に準備しよ?

上目遣いで謝る梨加はずるい、
仕方なく手伝うことにして俺は梨加のカバンに手を伸ばした

梨:あっ!まなくんそこダメ!

カバンに詰め込まれたものを取り出そうとしたら梨加にダメと言われたが、
俺は既にカバンから中にあるものを持ち上げていた

志:えっ?あっこれって下着...

俺が持ち上げたのは不運にも梨加の下着だった。

梨:もう!まなくんの変態!!

バチンッ!!!

志:...イテッ

梨加はすかさずそう叫んで、その後すぐ俺の頬を思いっきり叩いた。

志:今のは事故だろ...

そう呟けば、梨加はほっぺを膨らませて俺を睨む。
まあ睨むと言ったって俺にとってはその姿も全部愛おしく見えるものだ。

志:もう、悪かったって、ごめんな

俺は梨加に謝って、
どれが触ってもいい物なのか聞いてから、荷物に手を伸ばす事にした。





...三十分後



梨:終わったあ...!

志:よし、じゃあ行くか!

こうして予定より三十分遅れての出発となった。
車の助っ席に梨加を乗せてエンジンをかけると

梨:まなくん安全運転だよ?

俺の手を握りながら梨加は心配そうにそう言った

志:梨加まだ俺の運転信じてないの?
もう何回も乗ってるでしょ、それに梨加を乗せてるんだから安全運転なんか当たり前だよ、、

梨加の手を握り返してそう言うと、梨加は表情を緩めてニコーっと笑った。

志:よし!じゃあ出発!

梨:うん...!

途中近くのパーキングエリアで休憩を挟みながら目的地についた
予定よりは少し遅くなってしまったが、仕方ない

そう思いながら駐車場に車を止めて外に出た

志:梨加みて!いい天気だぞ!

その声を聞いて梨加も車から出てきた

梨:ほんとだあ!

梨加は大きく手を広げて気持ちよさそうに深呼吸をしていた

志:じゃあ旅館行くまで色々なところ行こっか!

そう言って梨加に右手を出したら、左手でギュッと握ってくれた
もう夫婦だし、何度も手を繋いでるのに手を繋ぐ度ちょっと頬を赤くしいるのがとても可愛いんだ。

梨加の歩くペースに合わせながら色々なお店によって食べ歩きをした

梨:まなくん!次あそこ行きたいな?

目をキラキラさせながらそう言うものだから、梨加が行きたいお店は全部行った。

だからすぐに日が落ちてきて、俺達は旅館に行くことにした

志:そろそろ旅館行くか!

梨:うん...!

来た道を歩いて駐車場へと戻ってきた

志:疲れてない?

梨:大丈夫...楽しくて時間すぎるの早かったなあ

助っ席に座りシートベルトをつけながら梨加は、今日行ったお店の話を沢山してた。

それなのにいつの間にか声がしなくなって、横目でチラッと確認したら梨加はスヤスヤと眠っていた。
赤信号で止まる度、梨加の頭を撫でては寝顔可愛いな、
なんて思って幸せに感じた。

少し経つと今日泊まる旅館が見えてきて、それからすぐに旅館に到着した。

志:着いた

駐車場に車を停めてから車を降りて、助っ席の方のドアを開けた

ガチャ

志:よく眠ってんな。

起こすのも何だか申し訳ないし、もうちょっと寝顔を見ていからと
車に寄っかかりながら梨加が起きるのを待っていた。

それから十分ほど経つと梨加がゆっくり、目を開けた。

梨:ンー...まなくん...?

梨加はドアが開いていることには気付かないのに、
運転席に俺がいないことにはすぐ気づいて、右側をジーッと見つめていた
そんな梨加もずっと見ていられるけど、心配させたくないからと肩をトントンッと叩いた。

梨:ビクッ...!!

体をビクッと動かして、振り向いた梨加はやっと俺のことに気づいてくれた。
だけど梨加は何故が、悲しそうな寂しそうなそんな顔をしていた。

志:俺ここにずっといたから、そんな顔しないで?ほら行こ!

梨加にそう言ったら安心したように笑って、車から出てきた。
駐車場から旅館までの道の途中、今度は梨加の腰に腕を軽く回して中へと入っていった。

梨:まなくんお土産あるよー!

旅館の中に入ると梨加は、すぐにお土産コーナーへと足を進めた。

志:おい梨加、もうお土産?

呆れながらも仕方なく梨加の元へ歩いた、

だけど子供みたいな笑顔を見せて、嬉しそうにお土産を手に持つ梨加を見て好きが溢れる。

結局、梨加一人じゃ持てないくらいのお土産を抱えて部屋へと着いた。

志:梨加買いすぎ!

梨:だって...全部美味しそうだし、このストラップは可愛いんだもん...

そう言ったあと頬を膨らませた梨加は、もう俺の理性を破壊するほどの可愛さだった。


けど溢れ出そうなその気持ちを必死に抑えてから、俺は梨加の隣に座り込んで、
結婚指輪のついた梨加の左手に自分の手を重ねた。

梨加はそんな俺の顔を覗き込んできた

梨:まなくん?どうしたの?

心配そうな顔、その顔も可愛すぎなんだよ...。そう思いながら油断する梨加の唇に俺の唇を重ねた。

梨:んっ...!


一瞬で梨加の顔は真っ赤に染まった。だけど俺はそんな梨加にとどめを刺すように


志:愛してるよ、、



そうやって気持ちを伝えれば、梨加は嬉しそうに笑うんだ。










だから俺は、こんなにポンコツな梨加と死ぬまで一緒に居たいんだよ。