おはようございます!
今回のリクエストは、ねん推しさんから頂きました!
菅井友香×守屋茜のペアです!
頂いた設定は↓
守屋茜が授業中に倒れそれを菅井友香が助ける。これをメインの内容として書いております
リクエストありがとうございました!
…………………………………
私の名前は菅井友香、今は数学の授業中。
数学はクラスを二つに分けて行っていて、私は移動せず自分のクラスで受けるグループだ。
そして今、私には数学の授業なんてどうでもいいくらいに気になっていることが一つある。
それは私の座っている席の斜め前に座る、幼なじみの守屋茜の事だ。
だって授業に真面目な茜が、今日はシャープペンも握らず俯いているし、少し見える頬がどこか赤く感じられるからだ。
だから茜のことが気になって数学どころじゃなかった...
茜とは良き仲だ、だからこそ茜の事は詳しい。
茜は具合が悪くたって決して自分から手を挙げ保健室に行こうとはしないし、どこか強がっている部分がある。
だから今だってもしかしたら具合が悪いのかもしれないと、心配しているんだ。
ジーッと茜のことを見ていると、茜が視線に気づいたのかこちらを振り向いた。
半分ほど見えた茜の顔はとても赤くて
少しウルウルとした瞳を私に向けたまま茜は急に椅子から落ちてその場に倒れた。
バタンッ!!
茜が倒れた音で先生は茜の元に駆けつけ、クラスの皆は茜を見た
先生:守屋!?
私も席を立ち上がって茜の元に向い、すぐ先生に保健室に連れていくことを伝えた。
菅:先生!私が保健室に連れていきます!
先生:よし、分かった!頼んだぞ!
菅:はい...!
と言ったものの、力が抜けた茜を支えるのは意外と体力が必要だった
菅:はぁはぁ...
教室は三階で保健室は一階、となると階段を降りなければいけない
一歩一歩をゆっくり慎重に降りる
菅:アッ...!!
バタンッ
しかし、もう少しの所で私は足を踏み外してしまい約五段目くらいから、茜を抱えるように落ちてしまった
菅:イタタ...あっ、茜!
急いで私の上に倒れている茜を確認すると、どうやら怪我はないようだった
菅:良かった...
タッタッタッ
すると安心した私の元に足音が近づいてきた
菅:...?
?:ちょっと!菅井さんと守屋さん大丈夫!?
そう声をかけてくれたのは保健室の先生である、土生先生だった。
菅:茜をお願いします...!
私がそう言うと土生先生は茜をヒョイと持ち上げて保健室に入っていった。
菅:助かった...
私も立ち上がり保健室へと向かう。
茜は土生先生によってベットに寝かされ、スヤスヤと眠っていた
するとベットを見つめていた私に、土生先生が驚きながら話し出した
土:びっくりしたわよ!バタンッって大きな音が聞こえたから!
菅:バランス崩しちゃって...すみません、、
土:二人共怪我はなさそうね、私は一旦職員室行ってくるから守屋さんの事お願いしてもいいかしら?
菅:あっ、はい!もちろんです!
返事をすると土生先生はニコッと笑って保健室を後にした。
私は土生先生が出て行ったあと、すぐにベットの近くに駆け寄り横にあった椅子に座った。
菅:茜、ごめんね...。具合悪いのに階段から落ちちゃって、、
眠っている茜の髪を手で触れるか触れないか程度に撫でてから、私は教室に戻った。
授業の時間は残り十五分ほどだが、茜の事が心配でノートは真っ白なまま授業が終わった。
保健室に行こうか迷ったが、
具合の悪い茜を起こしてしまうのは申し訳ないから、休み時間も保健室には行かずに時間を過ごした。
...放課後
茜の荷物はまだ机の横に掛かっていた、きっと今も保健室で寝ているのだろう
私は自分と茜の荷物を持って保健室へ向かった。
コンコンッ
菅:失礼します!あれ?土生先生居ないんだ、
保健室の中に入るとそこに居たのは眠る茜だけだった、
私はまたベットの近くにある椅子に座った
菅:おーい、いつまで寝てるの?もう放課後だよ?
起こすのは申し訳ないが、
もう四時間ほど寝ているし、このままここで夜を越すわけにもいかないため、
声をかけながらほっぺを人差し指でツンツンとつついたが
茜は全く起きてくれない。
菅:どうしたら起きてくれるのだろう...
私はこの後、体を揺すったりほっぺを軽くつねったりしたが起きる気配はなかった、
菅:起きないならキスするぞー?
もしかしたらもう起きているのに、私をからかって寝た振りをしているのかもと考え
どんどん顔を近づけたが茜は起きずに、寝息がしっかりと私の耳に聞こえて
急にドキドキとしてきた。
菅:茜のせいだからね...
そう呟いて茜の唇に自分の唇を少しだけ重ねた。
それから私はすぐに茜から離れたが茜は目を覚まさなくて
結局三十分後にようやく目を覚ました。
茜:ファァ...よく寝たー
私は呑気に欠伸をする茜の元に向かった
菅:心配したんだからね?ほら準備して帰ろ?
茜:うん!
寝て元気になったのか帰り道、茜はとてもテンションが高かった。
...次の日
茜:ンフフ!それにしても友香の唇柔らかかったなー?
菅:えっ...ちょっと茜!?
登校中にボソッと呟いた茜の言葉を私はすかさず拾ったが
茜は鼻歌を歌いながら先に行ってしまった。
なんで階段から落ちた事は覚えてなくてキスのことは覚えてんのよ、
ん?というか覚えてるということは寝たフリだったってこと?
菅:もう、茜のバカー!!
そう叫びながらスキップをする茜の元へと私は走っていった。
終