学校を休み始めてもう二週間ほど経った。
佑唯の事はあの日以来見ていないし連絡もこない...

自分から逃げたくせに、顔を見たいとか思ってしまう。

けど連絡が来ないってことは、




私は佑唯に嫌われてしまったんだ...。





でも私は佑唯に会いたいし佑唯が好きだ、けどこんなの自分勝手すぎる。
どうしたらいいのか分からなくてまた布団の中へと潜った、すると

ガチャッ


部屋のドアの開く音がした。
もしかしたら佑唯かもしれない、そうやって少し期待した。
だけど布団から顔を覗かせるとそこに立っていたのはお母さんでついため息がこぼれた

平:はぁ...

そんな私にお母さんが声を荒げた

「はぁとか言ってる場合じゃないわよ!そろそろ学校行かないと退学になるのよ...!明日からちゃんと行きなさい!」

お母さんの言葉にむかついた。
もちろん言っていることは正論だし私が反論するのはおかしい...
だけど、何も知らないお母さんに言われたのが悔しくてつい

平:もう学校なんて行きたくない!何も知らないくせに行けなんて言わないでよ!!

お母さんにそう叫んで再び布団をかぶった、
今までお母さんに反抗したことなんてなかったのに...

何年か前に

「真面目だしいい子で反抗期のない、素敵なお子さんですね」
近所の人がお母さんにそう言っていたのを偶然聞いたことがあった
その時の嬉しそうな顔が忘れられない
さっきのだって悪いのは私なのに怒ってしまったから、お母さんの顔を見るのが怖かった

ここに私の居場所はない...
学校も家も息苦しいだけそう思って、私は布団から起き上がりドアの前で立ち尽くすお母さんの横を通って、玄関のドアを開け外へと出た

ガチャ...バタンッ

このままどこかに行ってしまいたい

もう二度と戻れない、ううん戻りたい気持ちなんてなくなるような場所に消えてしまいたい...そう強く思った。

だけどそんなのが無理なことくらいちゃんと知ってる。

これからどうしようか、学校なんて辞めてしまえば前みたいに何も気にする事もなく
お母さんへの反抗も今日だけで終わるんだろうか...



道を歩るいていると、時刻は夕方なためチラホラ私と同じ学校の制服を着た生徒が下校中をしていた
近くの公園のベンチに座り、下校中の生徒が道を通る度に佑唯じゃないかなって目で確認した。


とことん自分の馬鹿さに気付かされる


こんなにも佑唯のことを考え大好きなのに、なんで家に来てくれた時、佑唯に会わなかったのだろうかと悔やんだ。



『佑唯に会いたい...』