今回のリクエストはMANAKAさんから頂きました志田愛佳×小林由依×渡邉理佐の三人です!
リクエストありがとうございました!


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 私の名前は小林由依、そして明日は高校の入学式。
私がこれから通う高校を選んだのは、ただたんに家から一番近いという理由だけ
元々中学校は家から一時間近くかかる所に通っていて毎日の早起きがつらかったから高校は近いところにしようと決めていた。

だから中学校が同じで高校も同じなんて子は居ない。

そう思ってたのに...



...


今日は入学式。

それなのに昨日の大雨によって桜は既に散っていて、足元にたくさんの花びらが落ちていた。

私は散った花びらを踏みながら校門をくぐる

早速クラスを確認すると私は一年四組だった。
けれど私が気になるのは、自分の名前のすぐ下にある名前と一番下にある名前。

その名前は私がよく知っている人たちの名前だ

『志田愛佳』『渡邉理佐』

けど、もしかしたら偶然同じ名前なのかもしれない。
そう自分に言い聞かせて教室に向かった。

席を確認すると私は窓側の一番前だった
スタスタと歩き席に座ってすぐ私は鞄から小説を取り出し自分の世界へと入った。

それなのに、いつものように小説に集中出来ない。これはあの二人のことを考えているからなのか...?

キーンコーンカーンコーン

チャイムがなると同時にドアが開いた。
もちろん入ってくるのは担任の先生だと思っていたが、私の目に映ったのは茶髪でショートカットの女の子二人。

その二人は紛れもなく志田愛佳と渡邉理佐だ。


そして二人は私の方を見て同時にニコッと笑ってからそれぞれ自分の席へと向かった。

それからしばらく経つと先生が入ってきて、入学式の事を説明され
体育館での入学式を迎えた。

入学式が終わり教室に戻ってくると二人が私の元にやってきた

理:由依久しぶり

愛:と言っても卒業式以来だけどね

由:なんで二人が...?この高校遠くないの?

椅子に座りながら立つ二人に質問した
私の質問に対して二人は真剣な眼差しでこう答えた。

理:遠くたって関係ない

愛:だってうちら由依の事を追いかけてきたんだから

ちょっと会っていなかった間にも二人は変わってなかった、
そう、あの時のように...


...一ヶ月前
二週間後に卒業式を控えたある日、私は愛佳に呼び出された

指定された教室に着くと、窓から外を眺めていた愛佳がこちらを振り向いた

愛:由依...

切なそうな表情。
だけど私は分かってた、愛佳がこれから何を言うのか...
だって愛佳ってわかりやすいもん。

愛:うちさ由依のこと好き...

そんなことを考えていたら案の定愛佳は私に告白をした。

由:ごめんね...高校離れちゃうし付き合えない。

私は適当にあしらって教室をでた。

そして廊下を歩いていると今度は理佐に引き止められた。

理:由依...

理佐も愛佳と一緒で切なそうな表情をしていた。
この二人は似ている、

理:由依の事ずっと好きだった...

そう今度は理佐に告白された。

小:ごめん、高校離れちゃうし付き合えない

そんな理佐にも私は愛佳と同じことを言って歩き出した。
だって私は、二人のことを同級生としか思ってないから

だけど二人は振られたのにも関わらず、卒業式の日までずっと私の近くにいて
最後まで好きと言っていた。

そしてそんな二人に段々と私が惹かれていった事は事実だ...

だけど私は何も言わず、卒業式の後の集まりにも参加しなかった
そしてそれでこの関係は終わり。

そう思って春休みを過ごしていた、

それなのに高校に入学した今、また私の前には二人がいる。

あの時がまた戻ってきた、興味なんてなかったはずなのに何故か嬉しくてつい表情が緩んでしまった。
それを二人が見逃すはずなんてなくて、
理佐は右手、愛佳は左手を使って私の頬に手を当ててからニコッと笑う。
私は自分の気持ちがわからない。
二人の気持ちはわかるのにどうして自分の気持ちはわからないのだろう...



だけどしいていうならば、私はこの状況を好きと言うこと。




心では喜んでいる、またこの二人に好きと言われる毎日を...