おはようございます!
今回のリクエストはberika-pee0516さんから頂きました、渡辺梨加×志田愛佳×渡邉理佐の三角関係です!
お待たせしてすみませんでした(TT)
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私の名前は渡辺梨加...そして私には二人の幼なじみがいます
一人目は志田愛佳、明るくて元気で健気な女の子。
もなはいつも私の右側が定位置、
そして二人目は渡邉理佐、もなとは逆で落ち着いててクールで無愛想、だけどとても優しい女の子。
理佐は私の左側が定位置だ
つまり二人は私を挟んで居て、私たち三人はいつも一緒にいるということ...
愛:ねえねえ、べりかー!
梨:...?
理:愛佳うるさい!うちが先に梨加に話しかけようとしてたの!
愛:はぁ?話しかけようとしてただけで、声かけたのは私が先だし!
昼休みに購買へと向かってる途中、
もなに声をかけられたから右を向くと今度は左にいる理佐が私が先に話しかけようとしていたと言い、いつもの会話が始まった。
私を挟んで二人は言い合いをしてる、はたから見たら喧嘩をしているようだけど本当は二人共とても仲がいいし信頼しあっているんだ...だから私はこの二人の会話が好き...。
愛:ねえべりかは私が先に話しかけたよね?
理:いやいやうちの方が先に心で話しかけた!
愛:ちょっと!心ってなんだし!
私はいつも二人に笑顔をもらってる幸せ者だ...。
そう思いながら二人の腕に自分の腕を絡ませると二人して急に黙って歩き出し、私達は購買へ向かった。
次の日いつものように、理佐ともなに挟まれて購買へと向かっていた。
けど今日は、二人がいつもと違うような違和感を感じた。
だって二人共いつものように喋らないし、私に話しかけてくることもない...
何かあったのかな?
梨:二人共何かあったの...?
我慢ができなくなった私はその場で立ち止まりそう言った
そんな私を二人して目をまん丸にして私を見てる...
だけど少し間が空いてから二人は同時に
『何にもないから!』
そう言って二人は別々に廊下を歩いていってしまった
梨:えっ...?
どちらを追えばいいのか分からずその場にうずくまって、右を見たり左を見たりキョロキョロとふたりが見えなくなるまでその行動を繰り返した。
キーンコーンカーンコーン
授業の始まりのチャイムがなったって私はうずくまったままだった。
梨:探そ...
私は立ち上がって廊下を歩き始めた、どこに居るのか全く検討がつかないため
私は一つ一つの教室をチェックする
教室を覗くたび、中にいる生徒の人たちと目が合ってなんだか変な汗をかいた。
梨:もう...どこにいるの...
校内の教室をすべて探したが二人は見つからなかった...
歩き疲れた私は校内から出て中庭にある近くのベンチに座った
梨:お家帰っちゃったのかな...?ん、あっ!
ふとベンチから上を見上げると屋上にもなと理佐の姿が見えた
梨:いた...
私は階段をのぼり勢いよくドアを開けた
バタンッ
屋上には真反対に歩いていったはずの二人が睨み合っていて、私は二人が本気で睨み合っているところを初めて見たから少し怖かった...。
それに思いっきりドアを開けたつもりなのに二人して私に気づいていない...
梨:ねえ、二人共どうしたの...?
そう声をかけるとようやく私に気づいてくれた
愛:べりか...
理:梨加...
私の名前を呼ぶ二人の目は先ほどのように鋭くはなくて、どこか申し訳なさそうな表情をして二人して眉を八の字にしてる...
梨:今日は二人共おかしいよ...!
いつもは出さない少し強めの声でそう言うと二人は顔を合わして頷いた。
梨:...?
何故かもなだけが、私の元に来て
志:うち、ベリカの事好き...
梨:えっ...?
突然好きと言われた、いきなりの事で頭がうまく回らなくなった
志:うちじゃダメ...?
そう言われたって私には、
梨:分からないよ...
そう言うと、今度は突然腕を引っ張られた
梨:えっ、理佐?
私の腕を引っ張るのは理佐で屋上を出て、一階の階段まできた
梨:はぁはぁ、理佐どうしたの...?
理:うちも梨加が好き...
梨:えっ?
理佐は足を止めてからすぐに私にそう言った。
理:ねえ梨加?
梨:ん...?
理:私と愛佳どっちが好きなの?
梨:えっ...どっちってどっちも好きだよ?
理:ううん、どっちか選んで?
梨:えっ、け...ン!?
私は理佐に突然口を抑えられた
理:答えは明日また屋上でね?
そう言って理佐は歩いていってしまった
梨:もう、どういうことなの...?
...次の日
私は朝から屋上に来ていた。
理佐に、明日屋上でね。と言われたは良いものの時間が分からなかったから
登校してすぐに屋上に向かったんだ。
梨:ファァ...
風に当たりながらあくびをしていると
ガチャ
ドアの開く音がして、振り返るとそこには理佐ともなが居た。
梨:理佐ともな...
そう名前を呼ぶと二人は入口で同時に私に手を差し出した。
理:梨加...おいで?
愛:べりか...私を選んで?
この瞬間まで私はずっと悩んでた。
だって、二人共大好きだから...けど選ばなかったらきっと二人共傷つけてしまう...
でもどちらかを選んでしまったら、それはそれでどちらかを傷つけてしまうんだ...
それに二人の前でどちらかを選ぶなんて出来ない...
梨:あの、一人ずつ話してもいい?
理:わかった...じゃあまずは愛佳と話して?うちは階段で待ってるから...
そう言って理佐は屋上を出ていった
愛:べりかーここ座って?
そう言ってもなは私を手招きした
梨:うん...
私はもなの隣に体育座りをした
愛:べりかはどっちに胸がドキドキする...?
梨:分からない...
愛:べりかなら分かるよ?ほら胸に手当てて?
もなに言われた通り胸に手を当てると
ドキ ドキ
と規則正しく動いている
愛:まず、うちの目見て?
ドキ ドキ
もなの目を見ても心臓の動く速さは変わらなかった
梨:変わらないよ...?
もなにそう伝えると、どこか悲しそうに笑って私の頭をポンポンと撫でた
愛:理佐の所行っておいで?
梨:けど...
愛:いいから...行っておいで?
梨:うん...
私は立ち上がって屋上を出た。
屋上を出て、階段を降りるとすぐ近くに理佐が座っていた
梨:理佐...?
名前を呼んでも反応してくれない
それになんだか様子がおかしい、
梨:理佐泣いてる...?
理:泣いてないし...
声に反応してくれたけど、理佐は目を真っ赤にして手の甲で涙を拭ってた
梨:なんで泣いてるの...?
理:だから、泣いてない...
梨:嘘じゃん、ねえなんで、、、?
理佐は諦めたのか、ため息をついてから理由を教えてくれた。
理:見たから、さっき愛佳が梨加の頭撫でてるところ...
そう言いながら理佐はまたポロポロと涙を流していた、なんだかその姿が愛おしくて胸が
バクッ バクッと動いた。
愛佳の所にいたときとはまた違う。
これが恋ってこと...?
私は歩いて理佐の隣に座った、
梨:あれは、違うよ?
理:えっ?
梨:よく分からないけど、理佐が思ってることはきっと間違ってる、
愛佳のお陰で分かったの...胸に手を当てたら答えがわかった、、
私は理佐が好きみたい...
理:ほんとに...!?
梨:ンフフフ
理佐は顔をバッと上げた、だけど目と鼻は真っ赤でまだ涙が流れてるから笑ってしまった。
理:なんで...笑ってるの?
梨:理佐も泣くんだね、はいこれ!
私は理佐にハンカチを渡してから肩にもたれかかった。
...次の日
愛:ねえねえべりかー?
理:おい!うちの彼女に話しかけんなよ!
愛:は?理佐のこと選んだからって話しちゃダメなんて知らないし!
理:ダメなもんはダメだし!梨加はうちの彼女!
また購買へ向かう途中でいつもの会話が始まった。
愛:うちとも話したいよね!ね?べりか!
理:話したいわけないじゃん!
愛:いやひどっ!
だけどやっぱり私はこの二人の会話が大好き、例え理佐を選んだからって関係が壊れる心配なんか必要なかったんだ...
梨:ほら行こ!
私はそう言って
また二人の腕に手を絡ませながら、今までのように三人で購買へ向かった。
終