MKG/欅坂46さんから頂きました志田愛佳×菅井友香のペアです!

リクエストありがとうございました!
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 クラスに一人はいる眼鏡をかけて何事にも真面目に取り組む生徒。
このクラスにもそれに当てはまる生徒がいる
名前は菅井友香。

そして私は元気で?明るくて?お調子者?な生徒。
名前は志田愛佳。

そんな私達は教室で話すことなんてほとんど無いまま入学して一ヶ月経ち五月になった。

話す機会はない、だけど私は入学した時から菅井友香、彼女の事が好きなんだ。


そして機会というものは突然訪れる。




この学校ではもうすぐテストが行われる、

私は勉強が苦手だし嫌いだからもちろんテスト勉強なんてするわけが無い。

だから、皆がよくやるノー勉を私は今回も実行した。

意外とノー勉でも赤点を回避する人が多い、私だって中学校3年間赤点は回避し続けていた。
だけど、中学校と高校は全く別物でテストが返ってきた時私の心にはこのままでは退学になる。という危機しか思い浮かばず
ショックを受けていた。

そしてテストが返ってきた日の放課後、私は補習を受けることにった。
どうやら赤点をとったのは私だけらしいのだが何故か私の隣には菅井さんが座っていた。

何故居るのが私の頭にはハテナマークしか浮かばなかった。
私はそんな眼差しを彼女に当てているだけで結局補習なんてほとんど聞いてなかった。

始まってから約一時間後補習が終わった

志:はぁー疲れたー

なんて呟くと菅井さんは体をこちらに向け

菅:志田さんほとんど聞いてなかったでしょ?

なんて薄ら笑いをした

志:うるせー集中のスイッチがはいらなかったの

私は適当に言い訳をして机に頬をつけ菅井さんのことを見た

菅:志田さんにそんなスイッチないでしょ...?

そう言ってまた笑う姿に心がときめいた
菅井さんはいっつも真面目だから笑ったところを見たことがなかったんだ。

志:笑顔似合うね...

しかし私がそう言うと菅井さんの顔から笑顔は消え怒った表情になった。そして

菅:私の事バカにしてるんですか?

そう一言だけ言ってそのまま教室を出ていってしまった。
思ったことをそのまま言っただけなのになんで怒ったんだろうか...
てか私ってどんなイメージついてるんだろ...


そう頭を悩ませた。



〜次の日の放課後〜

今日の放課後も補習がある...
そして今日も何故か菅井さんが私の隣に座っていた。

だけど昨日怒らせたままだから緊張する

今日も結局、先生の話なんて聞いていなかった

先生:よし今日は終わり!じゃあまた明日!

そう言って先生は出ていき
菅井さんも帰りの支度を始めた

まだ昨日のことを怒っているのかな...

なんて考えていたから話しかける前に菅井さんは帰ってしまった

志:はぁ...やっぱり真面目な子とはうちって合わないのかな...諦めた方がいいとか?
けどそんなの無理だよ...
だって好きなんだもん。

誰もいない教室
私だけの声が響き、恥ずかしいような虚しいような。
複雑な感情が教室中に広がった。

志:こんなことばっか考えてないで帰ろ

教室を出て廊下を通り、時々窓から外を見てはため息をついた

やっぱり菅井さんにもっと近づきたい...



けれど私の想いを行動に出すことは出来なくて、次の日またその次の日も、補習の時間は気まづい空気だけが流れていた。

今日は金曜日、そして補習はこれで最後だ。
普段は席も離れているから好きな人のこんなに近くにいれるのはこれで最後なんだろうか
そう思うと悲しい、

だけどひとつ嬉しいことと言えばどんなに気まづい空気が流れようと最後の日まで菅井さんが補習に参加していた事。

テストは学年で一番だったって聞いたのに補習に出る所を私は何故か可愛く感じてしまった
これは病気なんじゃないかって思うくらいに菅井さんの行動一つ一つを気にしてしまう

良い風に言えばそれくらい菅井さんが好きという事だけど
悪く言えばストーカーみたいなのかもしれない...

好きな人がいる人はみんなこの現象に遭うのだろうか?

結局補習最終日も菅井さんの事だけを考えていた

そしてもうすぐ補習は終わってしまう。

先生:はいお疲れ様!今日で補習も終わり!菅井テスト満点だったのに偉いな!志田は...まあ来ただけいいか...

先生は菅井さんを褒め私には呆れた表情で溜息をつきながらそう言って教室を出ていった


先生が出ていくと菅井さんは帰りの支度を始める

もう終わりか...

だけど、私はまだ一緒にいたくて勇気を出して菅井さんに話しかけた

志:菅井さん!あの...

菅:?

菅井さんはこの前のことを怒っているのか、少し顔が引きつっている

志:この前はごめんね...それでもし良かったらこの後図書館にでも行って勉強教えてよ...!

これが今の私には精一杯の勇気だった。
だけど断られる準備だけはしていたからちゃんと言い切れた
なんて思い、断りの返事を待っていたら

菅:分かった。

菅井さんは了承してくれた

志:えっ!?まじ!?うち勉強やります!

嬉しくてやりたくもない勉強をやりますなんて言ってしまった。

菅:先生の授業は聞いてなかったのに私と勉強はするの?

そう言って私を不思議そうに見つめる。
好きな人と目が合うだけで私の心臓はトクントクンと音を立てた。

志:まあね...

菅:ンフフ...そっか!じゃあこれからは毎日私の補習受けてね?

なんていたずらっぽくいう菅井さんは天然で言っているのだろうか?
だとしたら小悪魔すぎるよ...



だけどこれでやっと距離を縮められる...