今回のリクエストはma85426さんから頂きました!
渡邉理佐×今泉佑唯のペアです!
リクエストありがとうございました!

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今:好きです...

理:ふーん

今:いつになったら想いは伝わりますか...?

理:...


いつになったら私の想いは伝わるのだろう。
これで何度目の告白なのか覚えてもないくらい気持ちを伝えた。


友達みんなには諦めなよって何度も言われた、だけど私は絶対に諦めたくないから今日もまた告白をしたのだけど相変わらず返事は同じ...

だけど理佐は
『屋上に来てくれない?』
と言うと絶対に来てくれるんだ...
告白って分かってるくせに...

きっと、ちゃんと断ってくれれば告白なんてもうしないと思う、

だけど理佐はいつもあやふやな素っ気ない、興味無さそうな返事をして私の前から立ち去る...
なんでそんな対応なのかも分からない...

教室の中でだってそうだ

私が話しかけるといつも、うんとかそっかとかつまらなそうな返事しかしないくせに他の子にはとても優しい対応をしている、

なんで私にだけってとても悲しくなる...

だけど、告白をする勇気はあるのにそこを聞く勇気はない...

理佐が居なくなった屋上に1人で座り空を見る

今日も曇りだ...

いつも私が理佐に告白する日は決まって曇り。

まるで天気が無理だって忠告するかのように...

晴れの日を選んだら結果は違うのだろうか、そんなことをよく思う。



この日から一ヶ月がたった暑い夏の日

今日はとても快晴だ

雲一つない

だから、私は理佐にまた

今:理佐...放課後屋上に来てくれない?

そう言うと

理:うん

理佐はそっぽを向いて返事をした



~放課後〜

 朝はとてもいい天気だった、だから今日を選んだのに時間が過ぎ放課後になった時には何故か雨が降っていた、それも大雨...

そんなに私の恋は無謀なの...?

叶わないもの?

雨の中私は屋上に1人で立ち尽くしていた

きっと雨だから理佐は来ない

悔しかった、天気にすら味方されない自分が…

涙が出て止まらなかった

大好きな理佐に伝わらないこの想いが悲しくてつらくて虚しくて

ビショビショに濡れた制服や髪、全てがどうでもよくてただただ泣くことしかできなかった。


すると

ガチャ

扉の開く音

振り返ると大好きな理佐が傘をさして立っていた

今:理佐...?

理:雨降ってるよ

今:来てくれないかと思った...

理:来るよ、今までだって来たでしょ?

今:うん...

理:風邪ひくよ

今:うん...

理:佑唯が泣くから雨が止まないんだよ

今:えっ...?

理:だから泣かないで

そう言う理佐は私から少し離れた入口に立っている、
これがきっと私たちの距離
これから先も変わらずこの距離のままなのだろうか、
けどもし、距離を近づかせる事が出来るなら

私はそう思って雨に濡れながら理佐の元に歩いた

理佐の元につくと理佐は傘を私の方に差し出して、理佐は雨に濡れている

今:理佐濡れてるよ...?

そう言うと

理:佑唯より濡れてないから...

そう言ってくれた理佐の優しさに涙がさらに溢れ出た

いつもはこんなに私に優しくなんてない

それなのに今日はこんなに優しいから理佐への気持ちが止まらない

だけど、もう終わり...

今:理佐...私もう諦めるよ

きっとこれから先も私達はこの先に進めない。
私が諦めればそれで終わり。
だから理佐にそう伝えた

なのに理佐は

理:諦めないでよ...

何て言う
本当に理佐の気持ちが分からない...

今:けどいくら好きでも無駄なんでしょ...!

少し強くそう言うと、理佐は少し悲しそうな顔をした

今:そんな顔しないでよ...

理:私も佑唯にそんな顔しないでほしい

今:えっ...?

理:佑唯はいっつも太陽みたいな素敵な笑顔でいて欲しいよ...私は佑唯の笑顔が好きだから

そんなこと初めて聞いた、笑顔が好きなんて...

今:理佐はずるいよ...
けどそんな所も含めて理佐が好きです!大好きです!!

私は涙をこらえとびきりの笑顔で理佐に気持ちを伝えた
すると理佐は

理:うん...

そう返事をして笑った

結局、理佐が私の気持ちに応えてくれたのかは分からない
だけど私は気づいたんだ

今まで、告白していた時は笑顔なんかじゃなくて緊張と不安で顔は引きつってたって

だけど、今回はとびきりの笑顔で告白したから、まるで想いが伝わったかのように

雨は次第にやんで、雲一つなくなった



今:たくさん濡れちゃったね...!

理:早く着替えなきゃ風邪ひくからうちの家行こ

今:えっ!?

理:ほら早く行くよ

今:あっ、うん!!



そう言って屋上を出ていった理佐を私は笑顔で追いかけた。