今回も みゆもな 星 欅坂46小説さんから頂きました!小林由依×志田愛佳のペアです!

二つもリクエストありがとうございました^^



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私の名前は小林由依、、、

私の家庭は一般の家庭とは少し違う...
父親は居なくて
シングルマザーだけど私のお母さんは優しくない...
それどころか私に暴力ばかり振るう...

明日は高校の入学式というのにまた顔に痣ができてしまった...

小:こんなんじゃ学校いけないよ...

とは言っても家にいるよりは学校にいる方がマシなんだ




〜次の日〜

今日は入学式だ。もしろんお母さんが来るわけもなくひとりで高校へ向かった

私は痣を隠すため目に眼帯をしていた。

目立ちたくなんかないけどこれじゃ目立っちゃうよね...

小:はぁ...

1人校門でため息をついてると後ろから声をかけられた

?:入学式からため息?

そう言って彼女は私の顔を見た

?:なるほどね...そりゃため息も出るわ...

彼女はきっと私の目を見てそう言ったんだと思う、、

小:やっぱり目立ちますよね…ものもらいになっちゃって...

彼女に嘘をついて、そう言うと突然

志:嘘つき

小:えっ...?

彼女は一言だけ言って私の元から立ち去った

彼女はなんで嘘だって分かったんだろう...

後ろ姿を見ながらそう思い、私もクラスを確認して教室に向かった。
教室につき黒板を見て席に座ると

トントンッ

後ろから肩を叩かれた

小:?

後ろを振り向くとそこにはさっき校門であった女の子が座っていた

小:同じクラス...!?

?:席前後だね!うちは志田愛佳!よろしく!

ニコッと笑い手を差し伸べてきたから

私は握って

小:私は小林由依です、よろしくお願いします…

挨拶をして前を向いた

するとまた

トントンッ

後ろから肩を叩かれ後ろを振り向くと
自己紹介をした時とは少し違う、何だか険しい表情をしていた。

志:その...ちょっと来て!

小:えっ...?

そう言って志田さんは突然、私の腕を引いてトイレに連れていった。

そしていきなり

志:あのさ...眼帯とって

低いトーンでそう言った

小:えっ?そんなのや

そんなのやだと言おうとしたけど志田さんはとても真剣な顔だった。
この時、根拠はないけど志田さんなら大丈夫って思えたんだ。

だから私はゆっくり眼帯を外した

志:やっぱり...

眼帯を外し、私の痣を見た志田さんはそう言った

小:なんで分かったの...?

そう聞くと志田さんは深刻な顔つきで過去を話してくれた

志:実はうちさ、ちょっと前までは父親に虐待されてて...
よく顔とか目の周りに痣ができてた...
それで眼帯よくしてたから、
会ったときにもしかしてって思ったんだ

志田さんも私と同じだったんだ...
そう思うと同時に一つの疑問が浮かび上がった。それは、暴力を振るわれていたのがちょっと前と言うことは今は何も無いということだろうか?
私は気になり志田さんに質問した

小:志田さんはもう暴力ふるわれてないの...?

そう聞くと志田さんは申し訳なさそうに頷いた

志:それでうちさ...中3の時家出したんだ、怖くて怖くてやっと逃げれたんだ...
1年間は友達とかの家を渡り歩いて今は一人暮らししてる...

小:そうだったんだ...

志:小林さんも逃げれば...?

小:逃げたいけど、私には無理だよ、志田さんみたいに友達はいないし逃げる場所がないもん...

溢れそうになる涙を必死に抑えてそういった

すると突然

ギュッ

小:!?

志田さんは私を優しく抱き締めた

志:つらいよね...わかるよ。
その気持ちは私にしかわからない...
私達はお互いの気持ちがきっとわかる、
だからもし良かったら私の家で一緒に暮らさない...?

志田さんの突然の提案にとても驚いた

小:えっけど...

私は戸惑い判断出来ずに居た。
そんな私に志田さんはまた口を開いた

志:何でだか分からないけど、さっき会ったばかりの小林さんにうち心開けてるんだよね...
これってさ何かの運命だと思うんだ...

ちょっと恥ずかしそうに志田さんはそういった
初対面同然の私にとても優しくしてくれた志田さんに心は揺れた

小:もう痛い思いしなくて済む...?

不安からそう聞いた、すると志田さんははっきりとこう言った。

志:もちろん!だから私のところにおいで!

そう言って腕を広げた志田さんの胸に私は飛び込んだ、ようやく逃げれると考えると嬉しくてたまらなかった。
そして志田さんの優しい心が私をとても温かくしてくれた。

小:志田さんありがとう...!

志:よし!じゃあ早速家案内するよ!

小:えっ?入学式は???

志:どうせお互い親きてないしサボっちゃえ!

そう言って志田さんは私の手を握って荷物を持って家に向かった

何故か志田さんは家に着くまでずっと私の手を握っていた。

志:ついたよー!どうぞはいってー

小:お邪魔します!

家の中はとてもシンプルでほとんど何も無かった

志:ほとんど何もないでしょ?

志田さんが笑いながらそう言った

小:シンプルなの好きだよ...!

志:なら良かった!今日からはもう私達の家だから!

小:うん!

志:じゃあはい!

小:?

志田さんはそう言ってまた腕を大きく広げた

抱きつけばいいのかな?
と思って抱きついたら嬉しそうにしていた





私は今まで貰ったことのない優しさを志田さんから貰ったんだ...