最近理佐がおかしい気がする
だけどうちには理由なんてわからない...
体育館に戻ったうちはそんなことを考えながら今日は葵と理佐を置いて先に家に帰った
家についてベットに飛び込む
美:はぁーーー
大きくため息をついて頭の中を整理する
うちの頭の中でまず整理せんといかんのは、自分の気持ち。
うちは理佐がすき...?
理佐は優しいし、素敵やし、うちなんかとは似合わへん。
それに最近は理佐を怒らせてばっかやし
じゃあうちは志田さんが好き...?
やけど志田さんは冷たいし、うちには興味なんてなさそう、
やけどたまに見せる優しさにドキドキして、たまに見せる笑顔にドキドキとする...
これは恋なんかな...?
美:ぁーもう分からん!
ブツブツと呟いたうちは布団の中に潜っていつのまにか寝てしまった
目を覚ましたのは朝の7時半
美:あかん!遅刻する!
寝るのがあんなに早かったのになんで起きんのこんな遅いねん!
なんて心で自分につっこんで急いで支度をして家を飛び出した
タッタッタッ
美:セーフ!
キーンコーンカーンコーン
席に座った瞬間チャイムが鳴ってギリギリ間に合った
はぁはぁはぁ
久しぶりにあんな走ったから息切れが止まらんかった
朝のホームルームが終わり、飲み物を買いに自販機に向かった
美:あれ?志田さん?
自販機に志田さんがおった
すると志田さんは
志:あげる
そう言ってうちにペットボトルの水を投げてきた
美:パシッ
ペットボトルは綺麗にうちの手の中に収まった
志:ナイスキャッチ...!
そう言って笑う志田さんにうちはまたドキドキした
美:さすがバスケやってるだけあるなぁ...お水ありがとう…
志:んっ
お礼を言うと素っ気ない返事が返ってきた
やけど今うちの目は志田さんしか映らんくて、気づいたんや
うち、志田さんのことが好きなんやって...
好きなことに気づいたうちは
急に恥ずかしくなって、階段を上って教室に戻った。
はぁはぁ
今度は階段をダッシュしたものだからまた息を切らしてしまった。
机に顔をつけると、机のヒヤリとした冷たさがとても心地よかった
しばらくすると肩を叩かれた
トントンッ
美:葵?
うちは葵やと思って名前を呼んで振り返ったけど、後ろにおったんは葵やなくて志田さんやった。
美:志田さん!?
すると志田さんは真顔になって
志:何逃げてんの?
美:えっ...?
そう言ってうちの腕を掴んでどんどん人気ないところに連れていく
結局着いたのは屋上。
キーンコーンカーンコーン
屋上に着くと授業が始まることを知らせるチャイムがなった
美:志田さんどうしたん?もう戻らんと
そう言っても志田さんはうちの腕を掴む手を離さんかった
美:志田さん...?
志:行かせない...
美:えっ...??
続