渡邉さんの話を聞いてしばらく経ったが、私はまだ泣きやんでいなかった

志:うぅ...

理:泣きすぎだよ...

そう言って微笑み私の頭を渡邉さんは撫でた

志:だってさ...うぅ...

理:意外と泣き虫なんだね、、

志:泣き虫じゃないもん...

理:そんな顔で言われても説得力ないよ、、

渡邉さんの言う通りだ...

志:私実は泣き虫なのかな...?

理:そうでしょ、、、

志:はぁ…

何だか泣き虫な自分が情けなくてため息をつくと

理:もっと愛佳のいろんな表情見てみたいな...

渡邉さんがボソッとそう言った

志:えっ...?

渡邉さんからの一言に私は固まる

理:何でもないよ...早く泣きやみなって、

志:...。

プルルルル

すると、渡邉さんの電話がなった

理:ちょっと台所行ってくる

志:あっ、うん...


そう言って渡邉さんは部屋を出ていった
さっき、もっと私のいろんな表情見てみたいっ言ったよね...?

志:可愛すぎて無理...

そんなことを考えていたら涙は止まり、その代わりに顔が真っ赤にとても熱くなった

渡邉さんは私に過去を話してくれた、これは距離が縮まったって考えていいのかな...

そう考えれば考えるほど

私の渡邉さんへの気持ちは強くなる一方だった。


しばらく待っていると渡邉さんが戻ってきた

理:お待たせ...って愛佳?

渡邉さんは私の顔を見てとても驚いた顔をしていた

志:えっ?何かついてる...!?

焦ってそう聞くと渡邉さんは何故か小さな声でこう言った

理:愛佳顔真っ赤だよ...?泣きすぎたの...??

志:えっ!?嘘でしょ!!

私は時間が経ったのにまだ顔が赤かったみたい...

志:ぁぁ...恥しい...

私は下を向いて落ち込んだ

すると

理:もう愛佳の新しい表情見れちゃったな...

そう言って渡邉さんは笑った

志:えっ?恥ずかしいんだけど...

理:そんなことないよ、それとまた遊んでくれる...?

そう言った渡邉さんに

志:もちろんだよ!!

と、私は即答した

理:嬉しいな...

志:うん…。

時刻はまだ15時。
だけど私はバイトがあるからもう帰らなきゃ行けない...

やっぱりまだ渡邉さんと一緒にいたいのにな...

だけど仕方ないよね...

志:じゃあうちバイトだからそろそろ帰るね...

理:そっか...

そう言って悲しい顔をする渡邉さんが愛おしくてたまらなかった

玄関につきお礼を言った

志:今日はありがとね...

理:こっちこそありがとう...!バイト頑張ってね!

志:うん…!

返事をして歩き始めようとした時渡邉さんがこう言った

理:私、やっぱりもうちょっと愛佳と一緒に居たかったな...なんてね...

そう言って渡邉さんはまた悲しそうな顔をする

そんなこと言われてそんな表情されたら、気持ち抑えらんないよ...


志:渡邉さんのばか....


私はそう言って渡邉さんに抱きついた


理:えっ...?