志田さんを追いかけて教室に戻ると

キーンコーンカーンコーン

美:あっ、チャイムや

教室に戻ったタイミングでチャイムが鳴った。志田さんを確認すると既に机に顔を伏せていたからあれは多分寝とると思う

うちも席に座って授業を受けた


キーンコーンカーンコーン


授業が終わり葵が、ニヤニヤして来る

葵:授業前どこ行ってたのー?

美:屋上!

葵:一人でー?

美:そうやけど...

うちは葵に嘘をついて誤魔化した
やけど葵にはバレてたみたいでこう言われた

葵:最近やけに志田さんの事気にしてるね??もしかして好きになっちゃったの?

葵は終始ニヤニヤしてる
声に出しては言わんけどやっぱりこういう時、小学生め!って言いたくなる。

美:分からん!まあ友達になりたいかな?なんて最近は思っとるかも...

葵:ふーん!これは理佐が嫉妬しちゃうね!

葵は理佐の名前を出した
やけどなんで理佐が志田さんに嫉妬するんかよう分からんかった

美:なんで理佐?

そう聞いたけど葵は教えませーん!なんてイラッとくるセリフを言って教室を出ていった

美:チッ、小学生め

そう呟くと

?:怖いこと言うんだな

そう言って話しかけてきたのは志田さんやった

美:だって葵が教えてくれんから!

志:お前も大変なんだな

志田さんはそう呟き自分の席に戻って行った

と言うか志田さんが普通に話しかけてきてたやん!
うちは全くそんな事に気づいてへんかった
てか相変わらずお前呼びなんやけど...

いつか志田さんがお前呼びじゃなくなる日が来るんやろうか?

そんな事を考え休み時間を過ごした

次の授業は国語でその次が体育や

うちは体育が苦手やからあんまやりたくない

しかも今回やるのが謎の跳び箱らしい
なんで高校生にもなって跳び箱なんてやらなあかんねん
なんてずっと体育のことを考えとったから国語の授業はほとんど聞いてへんかった


キーンコーンカーンコーン


授業が終わるチャイムとほぼ同時にクラスのみんなは着替えのため移動する

うちも葵、オダナナ、ゆいぽんの4人で移動して着替えた

着替え終わり体育館に向かうと跳び箱が並んでいた

美:はぁ...うち絶対無理やわ...

葵:私は得意ー!!!

何ていう葵の言葉にまた小学生と言いたくなったけどそんな気持ちをグッと抑えた
なのにオダナナは

織:なにそれー!葵って小学生みたーい!!

なんて葵が言われたくないことを言っていた
そう言えばゆいぽんには伝えたけどオダナナには葵に小学生って言っちゃダメって伝えてなかったや

ごめんオダナナ!

心でそう謝った時には既にオダナナは葵に追いかけられていた

織:ちょっと!なんで追いかけてくるの!!

葵:オダナナめ!!!

そんなふたりを見とったらチャイムがなり先生が入ってきた

キーンコーンカーンコーン


先生:よーし!!体育始めます!今日は跳び箱だー!
まずは体育館を三週走ってその後準備体操ねー!


私達は体育館を三週走り準備体操を終えた

いよいよ跳び箱や...


葵は元気よく跳んでいたし
なんだかんだオダナナもゆいぽんも跳べていた

 
次はいよいようちの番や...

意を決して勢いよく走り出して思いっきり跳んだ

だけど

グキッ

勢いをつけすぎた私の手首はその勢いに耐えられずグキッと言う音ともに捻ってしまった


美:イタァァァ

私の叫び声が体育館に響く

先生:小池大丈夫か!?保健室行ってこい!!


やっぱり跳び箱なんて無理なんや…

手首が痛い中保健室へと向かった


ガラガラ


美:失礼しまーす!ってあれ?志田さん!?

保健室に入り一番最初に目がいったのは保健室のソファに座りあくびをする志田さんだった。


志:フワァァ...あれ?