体育館について体験入部が始まった
今日も理佐はミニゲームで私達はマネージャーの仕事を教えてもらいながら試合を見学していた。
相変わらず葵は理佐をずっと見ていて
私は今日も志田さんを見ていた...
ピッピー!
終了の笛がなった
葵:理佐ー!今日は私からのタオルを受け取ってもらうよ!
理:うっ...わかったよ
遠くから葵と理佐の声が聞こえる
やけどうちはずっと志田さんから目が離れずタオルで汗を拭いている志田さんを見とると
理:みーちゃん?
理佐が話しかけてきた
美:ん?
理:今日はタオルくれないの?
美:えっ?けどもう葵から貰ったやろ?
そう理佐に言うと理佐が頬を膨らませてこう言った
理:志田さんのことばっかり見てるでしょ?
美:ううん...そんなことないよ!
本当は見てたけど私が否定すると
理:私のことだけ見てて欲しかったな...今日もたくさん点とったしさ...
理佐が悲しそうにそう言った
美:えっ?
理:なんでもない...
理佐はそう言って葵の元に戻った
美:理佐...?
顧問:よし!小池と原田!片付け手伝ってくれー!
理佐の元に行こうとしたけど顧問の先生に呼ばれて理佐の元に行けなかった
美:やっと終わったーじゃあ帰ろっか?
葵:うん!
美:あれ?理佐はどこ行ったん?
葵:ほんとだ!いつの間にかいなくなってるし!理佐めー!先に帰ったなー!
片付けが終わった時には既に理佐は帰っちゃったみたい...
美:じゃあ二人で帰ろ?
葵:うん!
そう言ってこの日は二人で帰った
〜次の日〜
教室について今日も志田さんのことを見とった
美:(いつもヘッドホンつけて何聴いてんねんやろ?)
すると志田さんは立ち上がって教室を出ていった
美:?
うちも教室を出て辺りを見回したけど既に志田さんはおらんかった
美:もしかして
うちはある場所に向かった
ガチャ
うちが向かったのは屋上
ドアを開けるとやっぱり志田さんがおった
美:1時間目からサボるつもり?
そう言ったけど、志田さんはヘッドホンをつけとったから聞こえてないみたい
だから私は志田さんの元に行ってヘッドホンを取った
志:!?
美:志田さん?
志:あ?
美:1時間目からサボるつもりですかー?
志:うるせーお前こそサボるつもり?
美:志田さんに言われとうない!
そう言ってうちは志田さんから取ったヘッドホンを耳につけた
志:おい!
ヘッドホンから流れてきたのは
『世界には愛しかない〜♪』
この曲って...
美:欅坂の曲?
志田さんにそう聞くと
志:うん。お前も知ってんの?
美:まあね
志田さんはもっと速いテンポの曲を聴くのかと思っとったけど、例えば欅坂でもサイレントマジョリティーとか、だけど意外とそんなことも無いみたい
志:もういいだろ、返せ
そう言って志田さんはヘッドホンを奪い返して首にかけた
美:てかお前お前言っとるけどちゃんと名前あるんやで!
志:あっそ
素っ気ない返事をした志田さんにまた、イラッとする
美:なんでそんな言い方やねん!
うちはつい怒ってしまった
志:...
そんなうちを見て志田さんは目をまんまるにしとった
美:ごめん。ついカッとなってしもうた
志:私こそごめん。小池さんだよね...
志田さんが謝るなんて思ってもなかったし名前知っとったんや...
美:名前知っとったんや...
志:まあ...
美:その...ずっと聞きたかったんやけど、昨日の昼に言っとった『理佐理佐うるさいって』どういうこと?
首を傾げてそう聞くと
志:覚えてたのかよ...
志田さんが下を向いてそう言った
美:もしかしてやっぱりうちと友達になりたかったん?だから理佐に嫉妬しとったとか??
そう聞くと
志:はぁ?お前鈍い
志田さんはそう言って屋上を出ていった
美:鈍いってどういう事やねん!!それに小池美波ですから!!
うちはそう言って志田さんを追いかけ教室に戻った
続