今日は番組の撮影のためメンバーみんな集まっている。
そして今は楽屋で待機していた、そんな時私の恋人である茜が私に話しかけてきた

茜:ねえ友香〜?

菅:んー?

茜:明日ってさー休み?

満面の笑みで聞いてきた茜には悪いが明日は雑誌の取材で休みではない
だから私は申し訳ない気持ちで茜に伝える

菅:明日は仕事...

茜:あっ、そうだよね...わかった

茜はそう悲しそうに言って私が座っているところから少し離れた席に座りに行ってしまった。

最近はなかなか二人とも休みの日がなくて一緒に遊ぶことが出来ない
きっと茜は明日遊びたかったんだ...

友:はぁ

私だって茜と遊びたい...そんな気持ちからため息をつくとメンバーの尾関梨香が話しかけてきた

尾:あれー?ゆっかーなんで溜息?

友:うーん特に意味は無いよ!

なんてうまく誤魔化した

尾:そっかー!それでさー撮影のあとって空いてるー?

友:この後?

尾:そうそう!良かったらご飯行かない??

尾関が私をご飯に誘った
尾関は私が茜と付き合ってることは知らない、もちろん尾関だけじゃなくてメンバーもだけど。
チラリと茜を見たら
茜は愛佳と楽しそうにふざけて笑ってた
メンバー同士当たり前だけど悲しくなって

友:行く!

なんて少し大きな声で言った。
茜に聞こえたか聞こえなかったかなんて分からない

尾:おっけー!


するとマネージャーさんが入ってきてスタジオに移動することになった

茜は移動中もずっと愛佳と並んで笑ってる。そんな二人を後ろから見ていて複雑な気持ちになった。



〜撮影後〜

 撮影が終わり楽屋に戻ると尾関が私の元に来た

尾:ゆっかー!行こー!

そう言って尾関の手が私の腕を掴んだ瞬間、
もう一つの手が尾関の手を払って私の腕を掴んだ

友:!?

尾:えっ?あかねん??

私の腕を掴んだのは茜だった

茜:今日のご飯会は中止!

尾:えっ?なんでよー!!

茜:中止!!!

尾:うーん、もう分かったよー!!

力強くそう言った茜に押し負けた尾関はスタスタと歩いていった

それよりどうして中止なんて...
気になった私は茜に聞いた

友:茜?なんで中止なんて言ったの?

茜:別にいいでしょ

茜はそう冷たく言った

友:もう私帰る

そんな茜にイラッと来て楽屋を勢いよく飛び出した、走るわけではなく早歩きで外へと向かう

少し歩くと後ろから足音が聞こえた


タッタッタッ

だんだんと、近くなる足音

後ろを振り向いた瞬間

ギュッ

私は勢いよく抱きつかれた


友:茜...?


足音の正体は茜だった
ふわりと香る匂いが大好きな茜の匂いですぐに分かった

茜:勝手に中止とか言ってごめん...だけど恋人の私だってご飯全然行けてないのに友香のこの後の予定を尾関に譲りたくなかったの...

そう言いながら茜は私の首にまわした腕を少し強めにギュッとした
いつもは言ってくれないような言葉を言ってくれた茜にドキッとしたけど
少し意地悪したくなった私は茜にこう言った

友:でも茜だってずっと愛佳とふざけあってたじゃん...それなのに私にはご飯行くなっていうの?

そう言って茜の顔を確認すると
困った表情で私を見つめた

茜:友香ってたまに意地悪なこと言うよね...

友:本当の事言っただけ

なんて冷たく言って茜の腕を振り払い再び歩き出した

そんな私を茜はまた追いかけて今度は後ろから抱きついてきた

茜:待ってってば

友:こんな所他のメンバーに見られたらどうするの?

なんてまた冷たく言った

茜:うるさい...友香が私の一番だよ

茜はまた私がドキッとするような事を言う

茜は今どんな表情なんだろう
見たいけど後ろから抱きつかれてるから見えない

そんなことを考えていたら茜がまた口を開いた

茜:このまま寮行こ!

友:えっ?

茜:今日はお泊り会でもしよっか!

そう言った茜は腕を緩め今度は私の手を力強く握った

茜:ほら行くよー!

友:あっ、うん...!



私の手を力強く握り引っ張って行く茜の手から私への気持ちが伝わってきた気がして嬉しかった


そして思ったんだ

やっぱり私の恋人は世界一だって...