〜2ヶ月後〜
今は肌寒くなってきた秋も終わりの時期。
渡邉さんはあの日を境に喧嘩をしなくなった
そして先生に反抗することも...
うるせーな!いちいち突っかかってくんなよ!
それは無くならなかったみたい
今日もいつものように廊下で怒鳴り声がする
その声を聞いて
タッタッタッ
私は授業中だけど廊下に飛び出し
長:渡邉さーん!!
理:あれ?ねる?!
名前を呼ぶととてもビックリしていた
先生:コラ!!長濱まで何してるんだ!授業中だぞ!
先生にそう言われると
長:渡邉さん行こ!
理:えっ?
先生:おいまて!!!!
そう言って渡邉さんの腕をひいて私達は屋上に来た
理:ねるまでこんな事していいの?
渡邉さんが心配そうに聞く
相変わらず渡邉さんは人の心配ばかりしてる
長:たまには好きな道を選ぶのもいいかなって!
そう言って笑うと
渡邉さんも
理:まったく!ねるも悪くなったなー!
なんて言って笑った
今では渡邉さんの笑顔を見ることが増えた。
前までは私たちの関係が分からなかった。だけど今はきっと友達という関係だ。
長:ねえ渡邉さん?
理:ん?
長:私、渡邉さんとの関係が分からなかったんだ
理:うん...
長:だけど今はわかるよ?きっと最高の友達!
そう言うと渡邉さんは
理:友達なんかじゃ嫌だよ
長:えっ?
理:私と友達以上の関係になってよ...
顔を真っ赤にしてそう言った渡邉さんは下を向き返事を待っていた
だから私は...
長:はい!
返事をして渡邉さんに抱きついたんだ
理:ねる...ありがとう。
長:こちらこそ...!
この瞬間がとても幸せだった。
…………………………
次の日
私はいつものように道を歩き学校に向かっていた
そして渡邉さんと初めて会ったあの通り
長:渡邉さん?
そう呼ぶと渡邉さんが出てきた
理:ねるおはよう!
そう言った渡邉さんは笑っていた
初めてこの通りで会った時の渡邉さんは殺人鬼のような目だったけど今は違う。とてもいい目だ
なんて考えてたら
理:ねる何考えてるのー?ほら行こうよ!
長:あ、うん!!
そう言って手を差し伸べた渡邉さんの手を握り学校に向かった。
交わらないはずの人間2人が交わった時、
意外な化学反応が起きたりするのかもしれない。
私が交わらないはずの渡邉さんと交わった事は幸せへの道だったんだと思う。
終